映画のように、かけるだけで裸が見られる透視めがねは果たして存在するのか。最近インターネットを通じて透視できるめがねが販売されており、事実かどうかをめぐり議論が起きている。

透視めがね販売サイトに入ってみると、製品写真と価格が出ている。特殊薬品を塗って使うめがねが３９万ウォン、半永久的に使えるめがねが６９万ウォンと提示されていた。


ホームページ下段には注文欄があり、製品の種類と住所などを入力すると電話番号が出てくる。この番号に電話をかけると男が出た。男は「口座番号を携帯電話のショートメッセージで送るので振り込め。１週間以内に商品を受け取れる」と言う。記者が、「技術的に透視めがねは可能なのか」と問うと、「知らない人たちがそういう話をする。台湾で生産された特殊めがねだ」と紹介した。その上で、「綿素材の服は透視率が弱いが、他の材質の服は肌までみられる」と述べた。

しかし専門家らは透視めがねの存在に対しては疑問を投げかけている。「赤外線装置など特殊装備を持たない普通のめがねでは透視できない」ということだ。現在開発されている赤外線透視カメラもやはりぼやけた輪郭だけが撮影できる程度だ。光学専攻の大学教授は、「透視めがねはあきれる話だ。しかも普通のめがねに薬物を塗って透視するということはあり得ないこと」と話す。

ソウル警察庁関係者は、「該当サイトは海外にサーバーを置いており、通信販売登録がされていない違法サイト。のぞき趣味の人をねらった詐欺の可能性が高い」と話す。「実際にどれだけの人がこのサイトを通じて透視めがねを買ったのかなどを把握した上で捜査に着手するかどうか決定したい」としている。