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金正雲、軍牛耳れず…金総書記死去時に権力闘争の可能性も(1)

複数の国会情報委員会委員が伝えたところによると、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が今月1日午後、国会情報委員に電話で「北朝鮮が最近、海外公館に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の三男、金正雲(キム・ジョンウン)を後継者に指名したと通報した。これは信憑(しんぴょう)性のある情報だ」と知らせた。

情報委員は「国情院が電話で敏感な北朝鮮関連情報を知らせたのは非常に異例のこと」とし、このように伝えた。ほかの情報委員は「国情院も金正雲が後継者になるだろうとだいぶ以前から分析してきたと聞いている」とした後「金委員長が好むだけでなく、次男の正哲(ジョンチョル)より能力があり豪放な性格とされる」と説明した。

国情院の「電話」は、これまで続いた「金正雲後継説」について、同氏が金委員長の後継者だと公式に指定したことを意味する。しかし、北朝鮮専門家の間では「金正雲後継」を、3代世襲の完成というよりは「世襲作業の出発点」という見方が多い。北朝鮮で権力の地形の再編が始まったものの、後継を構築する過程が定着につながるか、韓半島の不安定性の拡大に進むかの岐路と見なすべきだということだ。


金委員長は06年までも「後継をめぐる議論」を禁止した。そうした金委員長が早期の後継構築に乗り出した背景には、結局、昨年金委員長の脳卒中など健康異常が働いたというのが大方の見方だ。この過程で呉克烈(オ・ククリョル)国防委副委員長、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員(朝鮮労働党行政部長)、崔益奎(チェ・イッキュ)党宣伝扇動部長ら金委員長の最側近らが再登場、スタンスが強められ、北朝鮮のパワーエリートの配置が「後継保衛体制」に変わりはじめた。相次ぐ核実験などと言った強硬策も後継を視野に入れた「内部結束」や「軍部の支持を確保するためのもの」という見方が強まっている。



金正雲、軍牛耳れず…金総書記死去時に権力闘争の可能性も(2)

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