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国内で消費される液化天然ガス(LNG)の97%を輸入する韓国ガス公社は、日本よりも高い価格でLNGを輸入しながら、2000年以降に毎年5000億~6000億ウォン(約386億~463億円)の営業利益を出した。ガス公社はLNGを都市ガス会社と発電会社に売り収益を上げている。
高い価格で輸入しただけに高く売るしかない構造で、結局これは消費者が負担する都市ガス料金に反映された。ただ昨年はLNG価格が急騰したにもかかわらず政府が料金引き上げを抑えガス公社は3兆5000億ウォンの赤字を出した。今年第1四半期も1兆5000億ウォンの損失を出している。
ガス公社がこのように大きな赤字を出したことから、政府はガス料金引き上げを検討中だ。しかしガス公社が日本と同様の価格でLNGを輸入していれば損失を減らすことができたという指摘が出ている。今年第1四半期だけで韓国はLNGを日本より11億ドル高く輸入した。第1四半期の平均為替相場の1ドル=1415.22ウォンで換算すると1兆5600億ウォンに達する金額だ。
発電会社も損害を被った。韓国南部発電など韓国電力の発電子会社は昨年にガス公社から発電燃料用LNG7兆9000億ウォン相当を購入した。ガス公社が日本と同様の価格でLNGを輸入して販売していれば発電会社の負担も減らすことができたということだ。燃料価格が上がったために発電子会社から電気を買って消費者に売る韓国電力は昨年3兆ウォン近い赤字を出した。このため政府は電気料金を引き上げることを検討している。
日本水準でLNGを輸入していればガス公社の損失は少なかった(2)
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