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盧武鉉前大統領のラブストーリーを公開



結婚情報会社ソンウの李雄鎮(イ・ウンジン)代表は2002年秋、とある事務所からかかってきた電話を受けた。電話の主は大統領選挙に出馬していた盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補だった。李代表は盧候補とは一面識もなかった。当時李代表は軍事機密流出容疑により米連邦刑務所で収監生活を送っていたロバート・キム氏の記事を読み、人間的な憐憫を感じ彼の後援活動を行っていた。盧候補は、「良いことに努力してくれありがたい」という言葉とともに李代表を激励したという。

李代表は、「これも縁なので盧候補の結婚エピソードを教えてほしい」と頼んだ。数日後に盧候補は約束を守った。自身の秘書を通じて夫婦の写真3枚と権良淑(クォン・ヤンスク)夫人とのラブストーリーを電子メールで送ってきた。その後盧武鉉候補は第16代大統領に当選した。盧大統領は2005年7月、ロバート・キムの釈放と関連し尽力した後援会の知人らを青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招いた。これが李代表と盧武鉉前大統領との縁だった。


李代表は1日、「盧前大統領は生前、睦まじい家庭の家長として多くの姿を見せてくれた。最近公開された夫人に還暦のプレゼントを渡す写真は心を打たれた。盧前大統領逝去後に思い出を振り返る中で、盧前大統領から送られてきた文を思い出した」と話した。

盧前大統領は権夫人を、「知っていてもとぼける、私にぴったりのタイプの女性だ」と回想した。「晩夏の夜空の天の川はとりわけ美しく…童話の中の世界で妻はよくドストエフスキーの作品の話をした」と話した。恋人時代のエピソードでは、「毛布を家から持ってきて良淑さんと会って歩いていたら、その姿をだれかが見たのか、『武鉉と良淑は毛布を持って歩いて恋愛する』という噂が広まった」と照れたりもした。

盧前大統領は、「2年近くコーヒー代もなく純粋に恋愛をしたが、だれよりも幸せで美しかった時代だった。高尚な文学少女が私の主人になった。結婚後に良淑さんは高校時代に私がいちばん怖がっていた訓育主任の先生に似てきたというか…」と愛嬌を織り交ぜながら不満ももらした。しかし、「妻にいろいろいじめられ(?)、妻が鬼婆のように憎らしくなりつつも、その当時のことを思い出すといまでも自然と微笑がもれる」と話した。

盧前大統領は結婚を控えた息子に、「結婚は2人がともに瓦屋根の家を造っていく過程だ。相手が自分の思い通りになると期待するが、変えるところがあれば相手ではなく自分が変わらなければという姿勢を持てば幸せな結婚の主人公になれる」と話した。

李代表は盧前大統領が残した権夫人との結婚ストーリーをソンウのホームページで公開している。



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