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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領国民葬が終わった翌日、ソウルの都心で不法暴力デモが行われた。「労働弾圧粉砕・民衆生存権・民主主義争取のための共同行動」(共同行動)が発足したが、これらは民主労総、韓国進歩連帯、韓国大学生連合など進歩性向の市民・労働者・学生団体で構成された。
この団体所属2600人(警察推算)は、先月30日、ソウル太平路などを占拠して警察と衝突した。一団は午後4時からソウル広場と明洞隣近で汎国民大会を開く計画だった。しかし警察がバスを利用してソウル広場を封鎖すると、デモ隊は午後5時35分ごろ、警察の阻止線をくぐって徳寿宮大漢門隣近道路、西小門路、太平路などを占拠した。急なデモ隊の乱入に一帯の交通がまひした。運転手たちが警笛を鳴らして抗議すると、一部デモ隊は運転手たちと争った。
警察が解散させようとすると一部のデモ隊は角材やつるはしなどで警察バスのガラス窓を割るとかタイヤの空気を抜いたほか、警察に石を投げたりした。特に一部はバスに乱入して武装解除状態中であった警察に暴行をはたらいた。警察は暴力デモを起こした疑いでデモ隊72人を現場で検挙して調査中だ。
デモ隊と警察が衝突し、デモ参加者の一部が、飛んできたガラスの破片に当たったり、道に倒れたりしてけがをし、病院に運ばれた。
デモ隊は午後9時を超え、数が減った。旗が1つ2つ消え、ろうそくを持った市民たちがその場を満たし始めた。雰囲気は物静かとなり、夜明けまで大漢門前では集会が行われた。大多数の市民たちは「故人を静かで平和な雰囲気の中、おごそかに追慕しよう」という反応が多かった。
31日、大漢門前で行われた盧前大統領を称える鎮魂祭と追悼行事は、前日と違って始終静かだった。午後6時から1500人(警察推算)の市民が参加して始まった鎮魂祭は、仏教遷都儀礼である霊山斎と般若心経奉読、発願文の朗読、僧舞などの順で行われた。その後の追慕イベントは招待歌手の公演、市民自由発言など文化祭形式で行われた。
午後9時30分、厄払いを最後に追慕行事は終わったが、一部の市民たちは帰らずに、盧前大統領追慕映像を見守った。しかし暴力デモに登場した旗は見られず、警察と何の衝突もなかった。警察は平和な追慕祭は許容するが、過激デモは無条件解散させるという方針だ。
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