－－盧前大統領はどんな人か。


「成長過程や政治人生でいつも孤独だったとしても、私には冗談を言ったり思いやりのある友達だった。８３年、ヨットを指導したときは日程がとてもタイトだと苦情を言って１日中何もせずにデモを起こした。青瓦台訪問時は妻が準備していった花束を権良淑（クォン・ヤンスク）さんに差し上げると「私にはどうしてないのか」と責めたのでその場にいた人々が皆、大笑いした。誰にも分け隔てなく、親しみのもてる彼が好きだった。普段、政治の話をしなかったが、彼の力が強い言葉と行動はすべての人に勇気を与えた。老若男女、誰もが理解できる親しみのある政治をしたと思う。私は韓国の政治状況はよくわからず、疑惑事件の真実について知らない。彼の業績は歴史が評価してくれると信じている」


－－ＢＳＣスポーツセンターに盧武鉉記念館を設置した背景は。

「彼との縁を記録で残そうと彼のサインや写真、手紙などと資料を集めて２００３年６月、スポーツセンター２階に４０平方メートルの広さの記念館を構えた。これを契機に毎年夏、韓日青少年共同キャンプを行っている。２人の友情が韓日関係の発展に小さな助けになったらと思う気持ちだった」

－－最後に盧前大統領に言いたいことは。

「今回の問題が解決したら来年頃遊びに行こうかと思っていたのに…家族や私を含む知人たちは皆残念で切ない。しかし彼が自ら選択した道だから尊重したい。ご夫人とお子さんが心配だ。１日も早く平安を取り戻すように切に望む」

井上さんは２９日、ソウルで開かれる告別式に合わせて盧武鉉記念館でお別れの会を開くことにした。この集まりには盧前大統領と琵琶湖でセーリングする日を指折り数えて待っていたヨット同好会会員５０人余りが出席する。





盧前大統領のヨット仲間、井上良夫さん「夢にも思わなかった」（１） 【ニュース特集】盧武鉉前大統領逝去、韓国国民悲しむ