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より強まった北核…情報当局は「第1世代核科学者」に注目

韓国情報当局は、北朝鮮が25日行った核実験について、旧ソ連に留学した第1世代の核科学者の役割が大きかっただろうと判断している。

情報当局は、中でも北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の物理大学長を務めるリ・ミョンハ博士に注目している。同氏が核実験の成敗を左右する「高爆装置」分野で、屈指の専門家とされるからだ。

政府当局者は26日「北朝鮮が1回目の核実験時に中国に通報したものより、爆発力が少なかったのは高爆装置の異常により、核物質の連続反応に問題があったため」とし「今回核実験を準備する過程では、高爆装置専門家のリ学長の役割が大きかっただろう」と述べた。情報当局は25日の核実験に対し「06年の1回目よりさらに爆発の強度が強力になった」と分析している。


核開発に乗り出した50年代後半から北朝鮮は旧ソ連の支援の下、技術を導入し、留学生も送った。70代半ばの年齢とみられるリ学長は、60年代にモスクワ大学で物理学を専攻した。当局者は「北朝鮮が高爆装置の実験を大々的に行った90年代初めに、同氏が物理大学長を務めたのは同氏の役割を評価したもの」とし「核関連施設が備えられていて実験が容易な寧辺で、同氏を活用し、技術者も養成するという北朝鮮当局の意志が盛り込まれている」と説明した。

リ学長は一時、金日成(キム・イルソン)総合大学物理学科で講義をしたこともある。しかし同氏が物理大学に移した後、同氏の地位や役割は徹底的に秘密にされてきたというのが北朝鮮高官らの事情に詳しい脱北者の説明だ。一方、情報当局は「国防委員会と党軍需工業部が今回の核実験を主導した」と判断している。

◇物理大学=北朝鮮の核とミサイル関連の技術者を専門的に養成する大学。同校は北朝鮮内でもベールに包まれていて秘密を扱う場合が多く、在学生と卒業生は徹底的に隔離される。物理大学には核材料、核電子、原子炉の3学部に10学科がある。同校の教授は平城(ピョンソン)の第2科学院(国防研究院)出身が大半であり、卒業生も第2科学院で核やミサイルの開発に投入される。これらは生涯自身の業務に一切触れないことを原則としている。



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