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【社説】新型インフルエンザ・A型肝炎、警告灯が点灯

北朝鮮の核問題と盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領逝去で国が混乱している中、国民の健康にも警告灯がついた。何よりも新型インフルエンザ無風地帯といわれるほど落ち着いていた韓国で、この数日間に患者が大きく増えた。国内の英語学校に採用されて米国とカナダから入国した外国人講師が集団感染を起こしたのが主な理由だ。この外国人講師らは空港の検査では確認されず、入国後、英語学校側が地域の医療機関に診察を依頼した時も普通の風邪という診断を受けた。後になって感染が確認され、隔離措置が下されたが、その間に一緒に生活していた同僚らにウイルスを移したと推定される。国内防疫体系に穴が開いたのだ。

夏休みが始まって危険国から多数の留学生が帰国する場合、新型インフルエンザが大きく広がらないか心配だ。空港でより徹底した検査と申告が行われるよう現場人材と装備を大幅に拡充する必要がある。また入国してしまった患者をもう少し早く確認できるよう保健所だけでなく、より多くの民間医療機関にも迅速診断キットを普及させなければならない。

国民も自分自身と共同体のために衛生規則を忠実に守ることが求められる。今まで韓国が新型インフルエンザ対処模範国と認識されたのも、患者が他人との接触を避けて速かに当局に申告するなど成熟した市民意識を見せてきたからだ。普段からよく手を洗い、万全な予防をする一方、発熱や喉の痛みなど疑いの症状があれば、すぐに保健所や病院に行かなければならない。


最近患者が急増したA型肝炎とこれによる急性肝不全も、手洗いなどで基本的な予防が可能だという。ただ、若い世代の中にはA型肝炎の抗体が形成されない場合が多く、予防接種も並行する必要があると、専門家は指摘している。A型肝炎ウイルスは特に5-7月に猛威を振るうため、格別に注意しなければならない。時局が落ち着かないからといって、病気との戦争への対応までがずさんになってはいけない。



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