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宮本悟教授「体制保障のための核武装が目標…また長距離ミサイル発射も」(2)

--北朝鮮の次の動きは。

「また長距離ミサイルを発射するだろう。 先月のロケット発射と今回の核実験は今後展開する北朝鮮問題の一部分にすぎない。 北朝鮮の発表を見ると、このような状況展開を察することができる。 北朝鮮は発表で『われわれの科学者・技術者の要求によって共和国の核抑制努力の一環として行った』と明らかにした。 北朝鮮はひとまず‘核抑制能力’を最大限に確保しようとするとみられる」

--日本政府の対応は。


「日本は軍事力がないために国連を通した経済制裁しかない。 しかし大きな意味はない。 経済損失を与えても失敗したケースが少なくない」

--韓半島で軍事的均衡が崩壊するおそれがある。

「軍事均衡は見方によって異なる。 韓国と日本は米国の‘核の傘’に入っている。 米国の核を入れれば均衡が崩れることはない。 北朝鮮の立場から見ても韓国も日本も核をすでに保有しているのだから。 北朝鮮は米国が韓半島で核安全を保障してこそ北核協議に入るはずだ。 このため交渉する意志はあるが、米国が応じないだろう。 それで核問題の解決は難しくなった。 米国の政策は93年に北朝鮮が核兵器不拡散条約(NPT)脱退宣言をした時からずっと失敗してきた」

--北朝鮮が得るものは。

「核実験を続ければ莫大な費用がかかる。 北朝鮮は国家の役割の‘安全保障’と‘経済発展’のうち‘経済発展’を犠牲にしてでも‘安全保障’を確保しようということだ。 先軍政治もこうした脈絡で理解できる。 北朝鮮は国家がなくなる最悪の事態を防ごうとする。 北朝鮮の発表を見れば『核実験は先軍の威力として国と民族の自主権と社会主義を守り、朝鮮半島と周辺地域の平和と安全を保障するのに役立つ』となっている。 こういう体制では最低生活さえできればよい。 今では米国の選択が残っている。 ところが米国も譲歩する部分がほとんどない」

◇宮本悟=同志社大法学部で政治学を専攻した後、ソウル大政治学科で修士課程を終えた。 博士学位は日本に戻って神戸大で取得した。 日本国内の少壮学者の中では最高の北朝鮮・韓半島専門家として認められている。



宮本悟教授「体制保障のための核武装が目標…また長距離ミサイル発射も」(1) 【ニュース特集】注目される北朝鮮の動き

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