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宮本悟教授「体制保障のための核武装が目標…また長距離ミサイル発射も」(1)



「今回の核実験は予想通りだ。最終的な目的は北朝鮮体制の安全保障だ。米国との交渉はこのための手段にすぎない。北朝鮮が朝鮮中央通信を通じて発表した声明をよく読み取らなければならない。北朝鮮の核問題はもう統制から抜け出した」

日本で北朝鮮問題専門家として定評がある宮本悟・聖学院大総合研究所教授に会い、北朝鮮の核実験が及ぼす影響と意味を尋ねた。 宮本教授は外務省傘下「日本国際研究所」の研究員を務めるなど北朝鮮に対する情報力も持つ。


以下は一問一答。

--北朝鮮は何を得ようとしているのか。

「先月の長距離ロケット発射、今回の核実験の最終的な目標をよく考えなければならない。 核開発には莫大な費用がかかる。 これをするということは核抑止力が欲しいということだ。 戦争をしようという相手(米国)の意志をなくそうということだ。 経済的な利益を得ようとするものではない」

--それなら何を狙っているのか。

「今回は米国との対話に関する意思表示がなかった。 北朝鮮の発表を見ると、米国に対する要求が一つもない。 米国と交渉して利益を得るためのものではなく、純粋に核抑止力を持つためのものとみられる」

--北朝鮮は現在どんな考えを抱いているのか。

「北朝鮮は核問題をめぐる米国との駆け引きで自分たちが主導権を握るようになったと考えている。 北朝鮮は李明博(イ・ミョンバク)政権に対しても南北共同声明を守るべきだということを強力に示したのだ。 李明博政権の対北朝鮮政策が誤っているという点も示している。 北朝鮮は金剛山(クムガンサン)観光と開城(ケソン)工業団地の運営支障を通してむしろ韓国に経済制裁をしているという立場だ。 06年の状況とは違う。 それで解決が難しくなった」

--6カ国協議はどうなるのか。

「6カ国協議は可能性がない。 北朝鮮は6カ国協議にすがる必要がなくなった。 米国と北朝鮮の直接対話だけが意味のあるものと考える。 いまは双方ともに直接対話をする考えはないようだ。 北朝鮮としては米国が抑圧してくれば米国との対話も必要ないと考えている。 米国が融和的な態度で対話するか、そうでなければ対立が続くしかない」



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