5年前にテレビに出てきたキム・ヘジャを見ながら、奉監督はふとこう考えた。30年近く韓国の母親を演じてきた俳優に‘国民の母’という呼称は光栄でありながらも、ひょっとすると十字架ではなかったのだろうか? ‘国民の母’キム・ヘジャが息子のために極限状況に追い込まれ、狂気とヒステリーを見せればどうか? もしかすると演技者として神の境地に到達したように見える俳優も、こういう発想の大転換を内心は望んでいるのではないだろうか。奉監督が28日公開の映画「母なる証明」を制作することになった理由だ。
「母なる証明」は、女子学生殺害事件の犯人に追い詰められた息子ドジュン(ウォンビン)を救うために極端な選択のジレンマに陥った母ヘジャの話だ。その慕情、その感情には頭ではすぐに同意できないかもしれない。しかし母という存在の理由は結局は子どもであり、すべての母にとって子どもは宇宙だという事実を胸の深いところから引き出してくる「母なる証明」の爆発力は超強力ダイナマイト級だ。
「母なる証明」は、女子学生殺害事件の犯人に追い詰められた息子ドジュン(ウォンビン)を救うために極端な選択のジレンマに陥った母ヘジャの話だ。その慕情、その感情には頭ではすぐに同意できないかもしれない。しかし母という存在の理由は結局は子どもであり、すべての母にとって子どもは宇宙だという事実を胸の深いところから引き出してくる「母なる証明」の爆発力は超強力ダイナマイト級だ。
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