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金大中(キム・デジュン)元大統領は21日、「米オバマ政権が落ち着けば今年秋から北朝鮮と本格的な対話を開始するだろう」との見通しを示した。
韓国外国語大学で開かれた「東アジア共同の歴史認識、そして平和と民主主義繁栄のための国際学術会議」で述べたもの。金元大統領これに先立ち18日にクリントン元米大統領と会った。金元大統領は、「ウィリー・ブラントと私、東方政策と太陽政策」というテーマで講演し、続く質疑応答で「南北関係の冷え込みは長く続かないだろう」と述べた。
金前大統領は、「米国はまだ韓国と北東アジアを担当するスタッフが完成していない。それで北朝鮮が不安になっている。いま北朝鮮が最も望んでいるのは米国との国交正常化と国際社会に出て行くことだ。これさえできれば核を放棄すると言っている」と述べた。
最近の北朝鮮の強硬基調と関連しては、「北朝鮮は焦っている。焦っているからどうせ死ぬならできることをすべてやって死のうということだ」と強調した。また、「南北関係を改善しようとするなら6・15共同宣言と10・4宣言を解決すべきで、金剛山(クムガンサン)観光も再開すると言うべきだ。開城(ケソン)工業団地も政府が寄宿舎を建てると言っておきながらやっていないが、だから開城工業団地が大きくならないのだ」と指摘した。
金元大統領は、「遠くを見据えれば北朝鮮の核問題は解決する」と断言した。「中国と米国が(核を)絶対に容認せず、北朝鮮自身も核が根本目的ではない。北朝鮮も安全と経済的保障さえすれば核を持たないだろう」と述べた。また、「李明博(イ・ミョンバク)大統領も6カ国協議を成功させ南北関係を和解させる道からは離れられない」とし、太陽政策だけが解決策だと強調した。
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