世界のどこを行っても自転車には「ＳＨＩＭＡＮＯ」という英文を見ることが多い。「自転車部品の帝王」であるシマノの部品を使っているという意味だ。シマノは、創業者島野庄三郎が １９２１年大阪堺市で「島野鉄工所」を開業した。

シマノは素人から専門家向けまで多様な製品を作るが誰でも簡単・正確に作動できる自転車部品を作るのが体質化されている。１９５０年以後、日本国内市場を席巻してフリーホイール８０％、変速機（ギアー）１００％を掌握した。現在、変速システム、ブレーキシステムと金属加工の軽量化技術力は世界最高という評価を受けている。

世界トップブランドに成長した決定的な背景は、新しい概念の技術導入と加工、テストを通じた完璧な製品の販売を通じ、乗りやすい自転車を作り出したことだ。どんな自転車にも採択できる技術力と全方位部品供給システムもシマノの強みだ。ペダル、変速機、ブレーキを自由自在に互換できるようにしたことから、シボレーなど有名自転車はすべてシマノの部品に依存するようになった。性能・品質に比べて価格も高くない。新モデルを出しても既存使用者のために部品製造を続け、新製品に取り換える必要なく長期間使うことができるという点も長所だ。


市場支配力を背景に現地法人などが進出した国は世界１７カ国で、従業員は５５００人にのぼる。東京・大阪証券取引所に同時に上場されているシマノの売上額は昨年２３５１億円で、毎年１０％以上の高速成長を維持している。