ソウル道峰区（トボング）のある高校でＡ型肝炎患者が集団発生し、疾病管理本部が疫学調査に乗り出した。

同校では１年生２人、２年生２人、３年生７人など計１１人の患者が発生した。多くの生徒が同時に全身衰弱、疲労感、黄疸（おうだん）などの症状を見せると、学校側が保健所に届け出て集団感染が確認された。

疾病管理本部チョン・ビョンリュル伝染病対応センター長は「疾病管理本部疫学調査官を学校に派遣し、詳しく調査中」と話した。


疾病管理本部は現在のＡ型肝炎発生の程度は憂慮するほどではないとみている。過去に比べて栄養状態と衛生状態などがよくなって幼いころにかかることもなく、免疫力のないケースが多いために大人になって感染する事例が増加しているという。

Ａ型肝炎にかからないようにするためには▽手をよく洗う▽発展途上国など衛生状態が良くない所に行く場合は、生ものを取らないように気を付ける▽肝臓疾患があるか、海外に長期滞在する人は肝炎ワクチンの接種－－が重要だ。