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雇用市場は峠を越えたのだろうか。13日に統計庁が発表した4月の失業者数は前月よりやや減少し、就業者の減少幅も前月より改善する様子を見せた。これにより他の経済指標のように雇用も底を打ったのではないかとの分析が出ている。
しかし民間部門で雇用が増えたのではなく、財政による青年インターンなど公共部門の臨時職採用が増加したためだ。雇用事情が本格的に改善するのは少なくとも下半期になると分析された。
◆雇用急落は沈静化=4月の就業者数は前年同月比で18万8000人減少した。依然として大幅に減っているが、3月の19万5000人減に比べると減少幅は鈍化した。特に前月に比べると4月の就業者数は3万3000人増えている。前月比で就業者数が増えたのは昨年8月以来8カ月ぶりとなる。
失業者は93万3000人で前月に比べ1万9000人減った。失業者100万人時代が懸念されたが小幅ながら減少に転じた。失業率も3.8%で前月より0.2ポイント改善した。15~29歳の青年失業率は8%で前月より0.8ポイント下落した。
失業者にはカウントされないが就業準備中や求職を断念した人、特別な理由なく休んでいる人、1週間当たり労働時間が18時間未満の人を含めた事実上の失業者は319万人に達した。1カ月前に比べ25万人近く減少した。
雇用市場の急落がやや沈静したのは青年インターン採用など政府政策の効果が大きい。2月まで2万~3万人水準だった国防・公共行政部門の雇用増加が4月に7万2000人に達した。保健福祉サービス分野でも13万8000人が増えた。
統計庁のチョン・インスク雇用統計チーム長は、「指標が悪化する傾向がやや落ち着いた。しかし継続して改善するかはもう少し見守らなければならない」と話す。現代経済研究院の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)経済研究本部長は、「就業者減少幅が落ち着いたのは政府の財政支出拡大で社会的働き口が増えたため。成長率が下がっており、雇用が底を打って上昇すると見るには早い」としている。
実際に社会的弱者の雇用は悪化を続けている。女性就業者は前年同月比で17万4000人減り3月の14万9000人減より減少幅が大幅に拡大した。非正社員の臨時職と日雇いもやはり1年前より23万8000人減った。企業が女性や非正社員の雇用から減らしているためとみられる。
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