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朝鮮王陵40基が世界文化遺産に事実上決定

朝鮮(チョソン、1392-1910)時代の王陵40基が、ユネスコ(国連教育科学文化機関=UNESCO)の世界文化遺産に登録される見通しとなった。

文化財庁(庁長・李健茂)は13日「ユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、ユネスコに提出した朝鮮王陵の評価報告書で“登録勧告”と判定したことを最終的に確認した」と明らかにした。ICOMOSは歴史的な遺跡や記念物などの保存、復元などにあたり、世界遺産の選定を行う専門機関だ。

これによって、文化財庁が昨年1月、ユネスコの世界遺産登録を申請した「朝鮮王陵」は、今年6月22-30日、スペイン・セビリアで開催される第33回ユネスコ世界遺産委員会(WHC)で登録が決まる可能性が高まった。慣例から考えて、これまでICOMOSが登録勧告した遺跡が、世界文化遺産委員会で拒否された事例がなく、朝鮮王陵の登載が事実上確定したものといえる。


ICOMOSは▽儒教と風水の伝統に基づく朝鮮王陵の独特な建築・ガーデニングの様式▽祭礼儀式の伝統が現在まで受け継がれている--点などを高く評価したものとされる。朝鮮王陵の登載が確定すれば、韓国は宗廟(チョンミョ)と昌徳宮(チャンドックン)などに続き、計9件の世界文化遺産を保有することになる。

朝鮮王陵はソウル、京畿道(キョンギド)、江原道(カンウォンド)にある朝鮮時代の王陵40基を指すもので、519年間にわたって存続した朝鮮時代(計27代)の王と王妃や死後に尊号が贈られた王・王妃の墓地を網羅している。

40基のうち、思悼世子(荘祖 朝鮮第21代王・英祖の次男)と正祖大王(朝鮮第22代王)の隆陵・健陵周辺が宅地開発地区に含まれたことをめぐっては、教授らと市民団体が「地形全体を保存すべき」と反発し「正祖大王の親孝行遺跡地の保存に向けた汎国民連合」を設けるなど保存運動が展開されている。



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