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2.キム・ヘジャ(68)
キム・ヘジャが多くの後輩から「恩師のような先輩俳優」に選ばれた最も大きな背景は、韓国最高とされる演技力といえる。
後輩らはキム・ヘジャのように立派な俳優を目指し、彼女をロールモデルに選んでいる。しかしキム・ヘジャと映画やドラマで共演した経験のある後輩らは、恵まれない人々のためボランティア活動を続け、ノーブレスオブリージュを自ら実践しているキム・ヘジャに、より大きな感銘を受け、尊敬心が深まるという。
実際、ウォンビンはキム・ヘジャと共演した映画「マザー」の撮影が終わった後、ボランティア活動のためアフリカへ向かった。チョ・ジェヒョン、キム・ソナ、ユン・ウネ、ウォンビン、ハン・ジヘら10人のスターは、キム・ヘジャを俳優生活のメンターに選んだ。キム・ヘジャは最高権威の百想(ペクサン)芸術大賞で3回も大賞を受賞した唯一の俳優だ。演技力だけは誰もが認める最高だ。
しかし彼女は「不十分なのに、身に余る愛と尊敬をもらっている」と話す。ファンの愛と尊敬に報うため、ボランティア活動に参加してきた。91年、国際民間援助団体「ワールドビジョン」の親善大使になった後、19年連続してアフリカなどで難民や子どものためのボランティア活動を繰り広げてきた。最近ではエチオピアに自身の名前をとった乳児福祉センターを建設した。
3.チェ・ミンシク(47)
チェ・ミンシクは比較的若い俳優の中で最も尊敬される先輩に選ばれた。リュ・スンボム、キム・カンウ、イワンら若手俳優らがチェ・ミンシクをロールモデルに選んでいる。7人の俳優が俳優生活のメンターにチェ・ミンシクを選んだ。チェ・ミンシクが高く評価される理由は、俳優としても、自然人としても全力を尽くすからだ。チェ・ミンシクは俳優としてたった一度も楽なキャラクターを演じたことがない。
「シュリ」「オールド・ボーイ」「パイラン」「酔画仙」「クライング・フィスト」など常に激しい人生を生きる役柄だった。すべてを作品にかけた。チェ・ミンシクは劇中、常に強く存在し、息づいた。後輩らはチェ・ミンシクの熾烈さを尊敬する。イワンは「映画の中で感じられるチェ・ミンシク先輩の情熱は息がつまるほどだ。実際、先輩に会ったとき、息が止まりそうだった」と語った。
情熱的な俳優のリュ・スンボムは「私はいつごろになったら、チェ先輩の情熱に追いつけるのだろうと考えたことがある。終生できないだろうと結論を下した」と話す。チェ・ミンシクの激しさは実際の人生にも感じられる。チェ・ミンシクは06年2月、政府のスクリーンクオータ政策に反対し、政府が授けた玉冠文化勲章を返還した。韓国映画への愛情と信念の前に名誉は重要でなかったのだ。
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