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「地方大、地域にあった人材輩出を」川口清史立命館大学総長(3)

--未来の時代に応じる人材像は何だと思うか。

「新しいことを絶えず学ぼうと思う姿勢を揃えた人だ。今まで大学は基礎的な学問しか教えることができなかった。しかし現代社会は急変している。新しい情報と知識が溢れ出て技術も急速に発展している。新しい時代には学ぼうとする習慣と意志、能力が要求される。結局そんな人が成功する社会になるだろう」

--韓国、日本、中国は歴史的にかかわりがある。幸いにも最近3カ国間の大衆文化交流は大きく増えている。若者たちの交流が重要なようだ。3国間の大学生交流案に対する構想があるが。


「学生たちの要求に応じて外国の大学と交流できる短期課程を多く作る。慶煕大とはすでに短期交流課程を作った。当大学には外国人留学生が1200人ほどいるが、その中で交換学生や短期プログラム履修学生は約150人だ」

--立命館大学は元々天皇を奉ずる国粋的な性向を帯びたものと聞いている。しかし終戦後、平和博物館と挺身隊館を運営するなど、進歩的姿勢を取ってきた。韓日間の過去の問題をどう解かなければならないか。

「当大学は第2次世界大戦敗戦直後“なくすかそれとも新しい道を探すのか”の岐路に立たされた。教授らの学内反発がひどくはあったが、結局新しい日本を建設するためには自由民主主義に向けて変わらなければならないと決めた。しかし暴力的な衝突事態はなかったようだ。日本が過去、植民地国家に対して非人間的なことをしたのは事実だ。これからずっと隣国と交流を続けなければならないだけに我々がどうしてこのようにしたのかを反省し、将来どうすればいいのかを考えなければならない」

--立命館大学には古都である京都の歴史遺跡を保存して管理する研究所があると聞いた。

「大学の中に“歴史都市防災センター”という機構を置いている。どのようにすれば文化遺産をきちんと守れるか工学的に研究し、社会科学的な維持案を導出する役割をしている。史学・社会学・工学がかかわる一種の統合・融合機関だ。昨年初め、韓国の南大門(ナムデムン、崇礼門)放火事件時、当大学の防災センター研究員が現場を見回った。当大学の研究成果を韓国と共有するために韓国の大学とも協定を結んだ」

川口総長は…

日本の大学で“改革総長”の看板だと評価を受ける。朝日新聞が毎年全国の大学を評価して発表する『大学ランキング』2009年版で各大学総長が最も注目した総長に選ばれた。立命館大学は100年以上の歴史を誇る地方私立大だ。総長は学生の減少と国際化など多くの大学が抱える悩みを果敢なアイディアと強い推進力で解決したという評価を聞く。この大学は2000年、九州別府市に国際化大学であるアジア・太平洋大学(APU)を設立している。



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