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「地方大、地域にあった人材輩出を」川口清史立命館大学総長(2)

--立命館大学傘下のアジア・太平洋大学(APU)がまさにそんな努力の一環なのか。

「そうだ。APUは日本初の国際大学だ。在校生の半分が外国人だ。APUではすべての授業が英語と日本語で同時に行われる。1科目に英語の講義と日本語の講義が別にあるシステムだ。APUはまた寮生活を重要視する。すべての外国人学生は1年間、義務的に寮生活をしながら言語と慣習を互いに学ぶことにしている。一種の「リビングラーニングコミュニティ」(Living Learning Community)といえる。これからは日本人学生も1年間、寮生活をすることになるだろう」

--APUの規模と入学方法は。


「全在校生が6000人だが、中でも800人は韓国人だ。外国学生選抜は書類選考で行う。韓国の学生を誘致するためにソウルにAPU事務所を置いている。入学選考時、いちばん重視することは該当の高校の推薦だ。2番目は学生がどの程度はっきりした目的意識を持っているかだ。発展途上国から来た学生たちには奨学金を与える。韓国人学生のうち60%ほどが奨学金を受けている」

--韓国の大学も国際大学を計画していたり運営したりしている所が多い。助言をするならば。

「APUはまだできて長くないが、経験上、学生相互間の協力がいちばん重要だ。寮にはハウスマスター(house master)と呼ぶ教職員が勤めているが、階ごとに学生の自治リーダーがいて自律的に生活している」(※我が国では高麗大、延世大、梨花女大、慶煕大、漢陽大、韓国外大などが国際学部を運営しているが、APUのように大学キャンパス規模で国際大学を運営している所はない)

--立命館大学卒業生の就職率はどうなるか。

「昨年まで90%以上を記録している。今年はまだ結果が出ていないが、経済危機で過去より難しい。就職の秘訣は徹底的な“キャリア”教育だ。学生が一度入学したらどんな課程を通じて卒業し、どんな職場を探せばいいか、その人に合わせて準備をする」





「地方大、地域にあった人材輩出を」川口清史立命館大学総長(3)

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