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中国を訪問中の金大中(キム・デジュン DJ)元大統領が中国側から特別な歓待を受けている。
金元大統領は今月4日から5日間の日程で、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人、三男の弘傑(ホンゴル)氏、朴智元(パク・ジウォン)議員、丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一相らとともに中国を訪問している。
中国の韓国大使館関係者によると、退任後、3回目となる中国訪問だが、中国側が前例なく儀典に最善を尽くしている。招待した主体は中国外務省傘下の人民外交学会。中国政府の意中を代弁する官辺団体だ。外交学会は金元大統領らの一行に迎賓館の釣魚台・10号閣の1棟を宿舎として提供した。
金元大統領は5日午後、北京の人民大会堂で中国の次期リーダーとされる習近平国家副主席と会った。この席で金元大統領は「2000年に訪朝し金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と会った後、10年間にわたり南北(韓国・北朝鮮)が良い関係を維持してきたが、最近、少し冷え込み、残念だ」とした上で「中国が、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議の議長国として、北朝鮮のミサイル発射以降の事態がより良い方向に解決できるよう努めてほしい」と協力を要請した。
これに対し、習副主席は「南北が和解し協力できるよう中国が建設的な役割を果たしたい」と約束した。昨年6月に北朝鮮の平壌(ピョンヤン)を訪問し、金委員長と会った習副主席が、就任以降、韓国の主要人物と公式に会ったのは今回が初めてだ。
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