北朝鮮が馬脚をあらわした。
北朝鮮への制裁措置を決めた国連安全保障理事会に対し「謝罪しなければ」核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験などに踏み切ると公式に宣言した。
北朝鮮が核兵器の保有を試みたのは、この1、2年間のことではない。しかしこれまで北朝鮮はある程度これを隠そうと努めてきた。先月、長距離弾道ミサイルの実験発射も「人工衛星の発射」に見せかけた。
そうした北朝鮮が今になっては、国連安保理の制裁を口実に、核武装の拡大を本格化すると公開的に宣言したのだ。最近展開された一連の事態から考えれば、北朝鮮はいかなる場合にも核を放棄する意向はないようだ。むしろ最初から「核放棄」の意向がなかったのに、これを隠すため、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議や朝米交渉、南北(韓国・北朝鮮)間の対話を悪用してきたという気すらする。
もはや北朝鮮の非核化への意志を検証する段階は過ぎてしまったのだ。北朝鮮が核武装の拡大を明言したことによって、韓国の北朝鮮関連政策、外交政策、安保政策を至急見直す必要性が出てきた。以前のように「太陽(包容)」と「風」をめぐる議論の中で政策を決める余裕がなくなったからだ。ひとまず今後、かなりの期間にわたって、北朝鮮による「核脅威」に耐えつつ生きていかなければならなくなった。いますぐではなくとも、1-2年以内に北朝鮮は多数の核兵器と「挑発する手段」を確保する可能性が高くなった。
▽軍事的かつ源泉的に「北朝鮮の核による挑発能力」を封鎖する先制攻撃能力の強化▽北朝鮮のミサイルに対する防衛システムづくり--などが急がれる。ひいては冷戦時代に展開された米国による「核傘」を確実に再整備する必要もある。韓半島としては極めて不幸な状況だが、北朝鮮があのような出方をする限り、避けられる道がない。こうした対策が確実であってこそ、北朝鮮の変化を促そうとする包容政策もより強力に進められる。
第二に、抜本的に、北朝鮮の非核化を達成する問題だ。しかし、韓国の力だけでは難しいのが現実である。周辺諸国の力を引き込むための高度な外交力が動員されなければならず、内部的にも「北朝鮮関連政策に対する画期的な発想の転換」を図らなければいけない。「ニンジンとムチ」ではなく「アメと棒」のより積極的かつ極端な政策手段も検討すべきだ。例えば、中国が北朝鮮に対し、より直接的に働きかけるようにするため、韓国にできることは何かについても考えなければいけない。
北朝鮮の立場が明らかになっただけに、韓国の対応も明らかでなければならない。「非核、開放、3000」(北朝鮮が非核化し開放すれば、経済協力を通じ北朝鮮住民1人当たりのGDP3000ドルを実現させる、という李明博大統領の対北朝鮮構想)や「共存・共栄」などと言った、抽象的な政策だけで対処できる状況ではないのだ。北朝鮮の核問題が「非常」の局面に立ち入った。「格別な非常対策」だけが不幸を防ぐことができる。
北朝鮮への制裁措置を決めた国連安全保障理事会に対し「謝罪しなければ」核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験などに踏み切ると公式に宣言した。
北朝鮮が核兵器の保有を試みたのは、この1、2年間のことではない。しかしこれまで北朝鮮はある程度これを隠そうと努めてきた。先月、長距離弾道ミサイルの実験発射も「人工衛星の発射」に見せかけた。
そうした北朝鮮が今になっては、国連安保理の制裁を口実に、核武装の拡大を本格化すると公開的に宣言したのだ。最近展開された一連の事態から考えれば、北朝鮮はいかなる場合にも核を放棄する意向はないようだ。むしろ最初から「核放棄」の意向がなかったのに、これを隠すため、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議や朝米交渉、南北(韓国・北朝鮮)間の対話を悪用してきたという気すらする。
もはや北朝鮮の非核化への意志を検証する段階は過ぎてしまったのだ。北朝鮮が核武装の拡大を明言したことによって、韓国の北朝鮮関連政策、外交政策、安保政策を至急見直す必要性が出てきた。以前のように「太陽(包容)」と「風」をめぐる議論の中で政策を決める余裕がなくなったからだ。ひとまず今後、かなりの期間にわたって、北朝鮮による「核脅威」に耐えつつ生きていかなければならなくなった。いますぐではなくとも、1-2年以内に北朝鮮は多数の核兵器と「挑発する手段」を確保する可能性が高くなった。
▽軍事的かつ源泉的に「北朝鮮の核による挑発能力」を封鎖する先制攻撃能力の強化▽北朝鮮のミサイルに対する防衛システムづくり--などが急がれる。ひいては冷戦時代に展開された米国による「核傘」を確実に再整備する必要もある。韓半島としては極めて不幸な状況だが、北朝鮮があのような出方をする限り、避けられる道がない。こうした対策が確実であってこそ、北朝鮮の変化を促そうとする包容政策もより強力に進められる。
第二に、抜本的に、北朝鮮の非核化を達成する問題だ。しかし、韓国の力だけでは難しいのが現実である。周辺諸国の力を引き込むための高度な外交力が動員されなければならず、内部的にも「北朝鮮関連政策に対する画期的な発想の転換」を図らなければいけない。「ニンジンとムチ」ではなく「アメと棒」のより積極的かつ極端な政策手段も検討すべきだ。例えば、中国が北朝鮮に対し、より直接的に働きかけるようにするため、韓国にできることは何かについても考えなければいけない。
北朝鮮の立場が明らかになっただけに、韓国の対応も明らかでなければならない。「非核、開放、3000」(北朝鮮が非核化し開放すれば、経済協力を通じ北朝鮮住民1人当たりのGDP3000ドルを実現させる、という李明博大統領の対北朝鮮構想)や「共存・共栄」などと言った、抽象的な政策だけで対処できる状況ではないのだ。北朝鮮の核問題が「非常」の局面に立ち入った。「格別な非常対策」だけが不幸を防ぐことができる。
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