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【取材日記】オランダの「自転車優先政策」を学ぼう

先月、自転車関連取材のためにオランダのアムステルダムに出張に行ったときだ。車でホテルへ行こうとしたが、ナビゲーションが周辺をぐるぐると回るだけで到着できなかった。

ある所から進入しようとしても「遮断された道です」というメッセージが出た。30分迷って仕方なくホテルから1キロ以上離れた所に車を止めてホテルに入った。ホテルの職員に 「駐車場にはどうやって行くのか」と問うと、彼はにこっと笑って「アムステルダムに駐車場があるホテルは珍しい」と答えた。「市内には車の進入が難しいから」と言うのだ。なるほど聞けば純然と自転車に乗る人のためだというのだった。

「すべての都市行政の優先基準は自転車」という市関係者の説明からわかるように、アムステルダムは自転車のための社会だった。まず市内には自動車進入禁止区域が多かった。駐車場料金も1日におよそ10万ウォン(約7155円)。だから市内に車で乗り込もうなどとは思わない。アムステルダムの最大の収入源のうちの一つは駐車料金なのに、大部分自転車関連予算に使われている。


自転車に乗る人たちへの配慮も格別だ。都心と住宅街、どこにでも自転車専用道路がある。信号も自転車のための別の信号機がある。横断歩道には自動車停止線の前方に自転車停止線が設置されている。自転車に乗る人の安全とともに自動車の排ガスを避けることができるようにした配慮だった。

自動車運転手が自転車通行がよく見えるように信号の上には丸い鏡が付いている。自動車と自転車が事故を起こせば大部分自動車の運転手に責任が課される。

市の関係者に「自動車に乗る人は大部分、自転車にも乗るので不満を口にしない」と話す。このおかげでアムステルダム都心の交通別分担率のうち、自転車が60%を超える。韓国でも自転車に対する関心が大きく増えている。利用者も多くなった。この際、アムステルダムのような画期的な自転車優待政策を実施すれば“自転車天国・韓国”はいくらでも可能なのではないだろうか。



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