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韓国ドラマに頭悩ます北…「冬ソナ」取締りチームも

統一研究院が27日に発刊した「2009年・北朝鮮の人権白書」によると、北朝鮮では韓国のドラマなどを視聴する人が増えていて、韓国のビデオ、CDを取り締まる別の組織まで設けられた。

統一研究院が毎年発刊する同白書は、脱北者の証言などをもとに、北朝鮮人権の実態をまとめたもので、人権の状況とともに北朝鮮の一般住民の生活ぶりもうかがうことができる。白書によると、脱北者は「韓国のドラマを収録して販売する人々を通じ『冬のソナタ』『ホテリアー』『秋の童話』を見た」「平壌(ピョンヤン)でも親しい友達同士で韓国の映画を見るのが流行っている」「『青春の罠』が記憶に残る韓国のドラマ」などと話している。

脱北者の中には「JSA」「極道の妻」など韓国の映画はもちろん、歌手ナ・フナのコンサートを収めたCDまで見たという人もいた。一部脱北者は「金貞淑(キム・ジョンスク)教員大学で韓国のビデオを見た学生2人が退学処分を受けた」と証言した。白書によると、韓国のビデオを視聴するブームが広がると、人民保安省・保衛部・検察などが合同で行っていた検閲を、「109小組」という別の常駐組織を通じ検閲を強化している、という脱北者の証言もある。


また、北朝鮮では食糧難以降、月給だけでは生活できなくなり、欠勤したまま商売に出る住民が急増した。「04年から出勤せずに商売をした」「企業所に籍を置くだけで、実際には平壌の‘統一通り’で1日約5000-1万ウォンを稼いだ」「市場で月給(生産職の労働者4000ウォン)より多い1日5000ウォンを稼いだ」といった脱北者の証言が相次いでいるということだ。

白書によると、北朝鮮ではこうした活動を通じ生活必需品を調達する「8.3制度」から、これらを「8.3労働者」と呼ぶ。「生計型商売」や「食糧確保」のため、旅行証明書(旅行許可書)なく金や酒、たばこなど賄賂(わいろ)を提供し検問を避けて、移動する場合も急増したという。

迷信行為として処罰を受ける占いも広がっている。白書は「幹部らは引きとめているが、夫人らが占ってもらった後、これを夫に話す」「42歳の占い師ホ某さんが清津(チョンジン)で占いをしたことが発覚、07年、労働鍛練隊に収監された」という脱北者の証言を紹介している。



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