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仁川空港、赤外線カメラ18台をフル稼働…検疫要員も増やす



27日午後5時20分、仁川(インチョン)空港の入国場。米ニューヨークを出発した大韓航空082便から198人の旅行客が出てきた。旅行客を迎えた検疫台では、キム・ビョンフン検疫官がじっと乗客の体温を測る赤外線カメラを見つめていた。

キム検疫官は「ニューヨークで豚インフルエンザ感染患者が発生しているので、すべての旅客を対象に異常な兆候がないか注意深く見ている」と述べた。キム検疫官は乗客全員が通過するまでの30分間、モニターから目を離さなかった。


仁川空港からメキシコへの直航路線はない。しかし保健当局は米国の東部や西部を経由してメキシコに行き来する国内旅行客は年間1000人にのぼると把握している。

ニューヨークやロサンゼルスなど米国から出発した航空便に搭乗した乗客に感染者がいる可能性があり、集中監視している。米国から来る航空機は一日およそ40便で、約7000人が資料する。

仁川空港の任寬植(イム・クァンシク)検疫所長は「仁川空港は豚インフルエンザの国内流入を防ぐ最前線」とし「いつどんな状況が発生するか分からないので緊張を維持している」と述べた。

仁川空港は先週末から検疫を強化した。世界保健機関(WHO)が検疫強化を要求する前から対応していたのだ。検疫所は18台の赤外線カメラをフル稼働している。検疫要員を69人から9人増やし、24時間監視している。検疫所と国立獣医科学検疫院、税関などは毎日午前中に対策会議を開き、情報を交換する。

仁川空港検疫所は高熱が出ている人を見つければ、すぐにインフルエンザ感染キット(RAT)で検査する。陽性反応が出ればすぐに病院へ送る。任寬植所長は「13日にメキシコで患者が発生した後、豚インフルエンザ症状が見られる人はいなかった」と伝えた。

乗客の持ち物も検査対象だ。持ち物の検査は仁川空港税関と国立獣医科学検疫院が担当している。獣医科学検疫院のチョン・ユング検疫係長は「豚肉の密輸を摘発するために麻薬探知犬を米国路線に集中的に投じている」と述べた。

仁川空港税関のキム・チョルス携帯品通関局長は「肉類を持ち込むのは違法」とし「米国路線に対するX線検査を強化し、肉類の搬入が疑われるバッグはすべて開けて検査している」と説明した。



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