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豚インフルエンザに4段階の対応策

豚インフルエンザがスペイン・カナダに広がり、メキシコでは死者が100人を超えた。インフルエンザ感染が疑われる患者はヨーロッパ・中南米に広がっている。

米国は非常事態宣言を発令した。しかしオバマ米大統領は27日、科学者が集まった席で、「豚インフルエンザが憂慮されているが、危急の状況ではない」と話した。

韓国はこの日、発熱監視対象国家を米国・メキシコ旅行客からすべての国に拡大した。疾病管理本部の関係者はこの日、「韓国にも感染者が入国した可能性が非常に高い」と述べた。豚インフルエンザウイルスは1-7日ほど潜伏してから発病するため、潜伏期にある人を空港検査で摘発できない。


疾病管理本部の李鍾求(イ・ジョング)本部長はこの日、「空港での検疫では(感染者の)5-10%しか分からない」と述べた。疾病管理本部の全柄律(チョン・ビョンユル)伝染病センター長は「十分に統制できる」と述べた。

この病気の流行の指標はインフルエンザ患者の変化だ。この1週間に患者は増えなかった。豚インフルエンザと一般インフルエンザの症状は同じため、インフルエンザ患者の増加は危険信号となる。メキシコはインフルエンザ患者が3倍に増えている。

韓国は03年の新型肺炎(SARS)以降、先進国に劣らない防疫体系を備えた。疾病管理本部が国家安全保障会議とともに国家安保次元で4段階の非常プランを作成し、数回にわたり図上訓練を終えている。

25日、メキシコで感染者が増えると、疾病管理本部はこのプランに基づいて発熱監視・諮問会の開催など対応措置に入った。現在は注意段階であり、事態が悪化すれば治療薬(タミフル)投与など次に段階に移る。このため薬だけでなく国家指定隔離病院6カ所・200病床を備えている。

同じ病気が広がっても米国では死者が出ていない。米国は直ちに非常体系に入ったが、メキシコは最初の患者が出た2週後から対応を始めた。韓国の対応方法と環境がメキシコとは大きく異なる、というのが専門家らの診断だ。



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