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ニュージーランド・フランスでも豚インフルエンザ感染の疑い

 豚インフルエンザが急速に世界に拡散している。メキシコのコルドバ保健相は25日(現地時間)、「豚インフルエンザと疑われる症状で計81人が死亡し、1324人が治療を受けている」と明らかにした。 13日に初めて死者が発生して12日間でだ。

米国でも同じ日3人の追加発病事例が確認され、豚インフルエンザ感染者は計11人に増えた。 このほか、ニュージーランド・フランス・イスラエルでも感染が疑われる患者が相次いで発生していると、AFPなど海外メディアが報じた。

メキシコ以外の国で発生した患者の多くは、最近メキシコを旅行したりメキシコに近い地域で暮らしている人たちだ。 ニュージーランドのライオール保健相は26日、「この3週間にメキシコを旅行した学生22人のうち10人の感染が疑われる」と明らかにした。


フランスでも最近、メキシコから帰国した旅行者2人に同じ症状が表れている。 25日に米国で発病が確認された患者の1人も最近メキシコを旅行しており、別の1人はメキシコ近隣地域に暮らしている。

豚インフルエンザの拡散を受け、各国は防疫対策の準備に苦心している。 特に新型肺炎(SARS)、鳥インフルエンザなどで大きな被害を受けたアジア国家では緊張が高まっている。

中国政府は25日、この2週間以内にメキシコ・米国から帰国した旅行客に対し、インフルエンザの症状が表れればすぐに保健当局に申告して精密検査を受けるよう呼びかけた。 日本外務省は旅行客にメキシコ訪問の自制を要求した。

ロシアは豚インフルエンザ拡散を防ぐため、メキシコと米国のテキサス・カリフォルニア・カンザスの3州、中南米9カ国で生産された豚肉に対して輸入禁止措置を取った。 ロシア政府は「まだ国内で豚インフルエンザ発病事例は報告されていないが、事前予防レベルでこうした措置を取った」と説明した。

◇対応の遅れを批判=一部からは「メキシコ政府の遅い対応が被害を拡大させた」という批判が出ている。 メキシコ政府が初めて患者の発生を知ったのは3月末-4月初めだった。 しかし一般的な風邪だと判断し、特別な措置を取らなかった。 13日にオアハカ州で初めて死者が発生したが、メキシコ政府は18日に米疾病対策センター(CDC)に分析を依頼した。



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