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【社説】検察フォトラインに立つ盧武鉉前大統領

30日に国民は歴史上3番目に検察庁舎に入る前職大統領を見ることになる。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は、事実、不安と未熟さが揺れ動いていた時代の権力者だった。12・12クーデター(粛軍クーデター)と光州(クァンジュ)虐殺という歴史的原罪もあった。数千億ウォン台の秘密資金が出てきたが、暗い時代にあり得た暗い話だった。「正義社会」(全斗煥)と「普通の人」(盧泰愚)を叫んだ彼らだったため国民の憤怒がわき上がっても、「第5共和国の根っこ」の腐敗像をすでに体験しており、骨身にしみる背信感はなかったようだ。しかし盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は他の時代の他の人物だった。みずからのども裂けよとそう叫んだ。盧武鉉前大統領の召喚がより悲しい理由はそこにある。

盧武鉉前大統領はいま、3~4つの容疑を受けている。夫人の100万ドル、息子・娘婿の500万ドル、「友人」秘書官の特殊活動費横領10億ウォンなどだ。盧前大統領は自身に関連した容疑を否認する。認めたのは1億ウォンの腕時計だけだ。彼は検察でも否認し続けるだろう。彼の主張が正しいかもしれないことだ。検察は朴淵次(パク・ヨンチャ)会長の陳述をはじめ、複数のメスで彼を狙うだろう。しかし口座追跡・小切手、または多数の証言のような明白な証拠がなければ彼は容疑から逃げられるかもしれない。すべては検察の捜査にかかっている。しかしどのような結果になったとしても、すでにほとんどの国民が心の中で盧武鉉前大統領は歴史的犯罪者・裏切り者となっている。実定法の網にかかるものがないとしても、盧前大統領は道徳的・歴史的意味からは有罪だ。

彼がフォトラインに立つ前まで、彼の殉教者的言行に多くの人が苦労しだまされた。クリーンな政治をするという言葉にウリ党に投票した指が泣き、弾劾が哀れで彼を助けようとした人々の胸を打っている。「力のない大統領の兄」に近づき大統領の毒舌に自殺した人の遺族はまだその恨みを刻んでいる。一方、彼の家族と側近・政権は先を争って動いた。兄、夫人、息子、娘婿が登場し、側近と友人らが縦横無尽に動いた。彼の主張通りなら自分自身だけ知らずにだ。盧前大統領はハンナラ党を不正資金問題で非難したが、自分の家族は外為ディーラーのファミリーだった。こんな裏切りと偽善はない。


検察の盧前大統領召喚で朴淵次事件は重大なターニングポイントを迎えている。検察は盧武鉉グループが最後までつかんでいる真実を掘り出さなくてはならない。腐敗の真相が何なのか、盧前大統領がどれだけ関与していたのか、朴淵次会長の利権のための権力型取引はなかったのか、夫人の債務と息子の投資はいったい何なのか、その真相を明らかにしなくてはならない。盧前大統領は刑事的容疑者や参考人ではなく、歴史的被疑者という贖罪の心境で検事の前に座らなくてはならない。そうした大きな腐敗の渦を知らなかったというなら、自身がなぜ無能で無知だったのか、その旋風を少しでも知っていたならなぜ防げなかったのか、自身も関与していたならどれだけしていたのか、だれかの言葉通りに「生計型犯罪」だったなら自身がどれだけ困窮していたのかを明らかにしなくてはならない。それが一時支持者がつけてくれた愛称「ばか盧武鉉」に報いる道だ。



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