芸能人の株式保有評価額１位、１年間の税金だけで１００億ウォン、１回当たり出演料２億ウォンなど。ペ・ヨンジュンの付加価値は中小企業以上だ。「ヨン様」という愛称でスターシンドロームを超えた巨大な文化現象であることを示している。

デビュー作となった１９９４年のＫＢＳ第２テレビのドラマ「愛のあいさつ」当時、すでにスターだった。当時ペ・ヨンジュンを抜擢したプロデューサーのチョン・ギサン氏は、「１人の男がドアを開けて入ってきたが、最初の印象からトップスターだった」と振り返る。スターではない人間ペ・ヨンジュンはどのような姿だろうか。




▼思春期、血気盛んな反抗児

ペ・ヨンジュンは会社員ペ・ヨンジンさんと専業主婦のソン・ギオクさんの長男で、１歳下の妹がいる。ソウル白（ペク）病院で生まれ現在はソウル・江南（カンナム）の家に１人で住んでいるが、学生時代はソウル・明逸洞（ミョンイルドン）で過ごした。幼い時から貴公子風のスタイルで有名だったが、意外に内省的なタイプだった。

漢栄（ハンヨン）高校入学当時までは成績が中上位だった。思春期時代に映画に接し進路を変更した。その後学校での勉強を軽視し、時間ができれば映画館で時間を過ごした。けんかも数多くしたという。ペ・ヨンジュンは「笑ってやり過ごせることでも当時はわけもなく興奮し体もつぶれろとばかりに暴れた」と告白している。

大学入試では建築学科を志願したが不合格。翌年に法学科を志望したがやはり落ちた。友人と全国の山寺を訪ね歩き彷徨したペ・ヨンジュンは悩んだ末に映画監督になることを決心した。

両親の反対にもかかわらず映画会社の演出部に入ったが１年間小間使いばかりやっていた。当時の彼が任された仕事は出演者の渉外、ロケハン、撮影現場での進行などだった。人気絶頂だったチェ・ジンシル、シム・ヘジン、ソン・チャンミンら錚々たる演技者の出演作「愛したい女＆結婚したい女」のスタッフとして働き、ある日突然映画会社を飛び出した。ペ・ヨンジュンは「出演者がカメラの前で演技する間、自分はあちこち駆け回り見物客を制止するのがすべてだった。ふと悲しい気がした。どうして自分が立つ場所があのカメラの前でないのかという思いにふけった」と吐露した。



＜スター探求＞ペ・ヨンジュン、多額の財産あっても寂しい男（２） ＜スター探求＞ペ・ヨンジュン、多額の財産あっても寂しい男（３）