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「100冊の本」韓日中が思想の垣根取り払う(2)

韓国の金彦鎬(キム・オンホ)ハンギル社代表は、「21世紀の北東アジア共同体を復活させる100冊の本に韓国の著書が4分の1以上含まれるということは、東アジアだけでなく西欧世界でも韓国学の位置づけを高める道だ」と説明した。過去に東アジア文明交流の中枢だった韓半島の知的底力を21世紀に再現する「文明書籍イベント」と評価できるとしている。

◆実際の出版までは山越え山=100冊の本を選定することも容易ではないが、実際にこれらの本を互いに翻訳して出版するまでには現実的な難関が多い。選定図書が国ごとの「代表性」を持っているかの問題だけでなく、その本が他の国でも読まれるだけの「普遍性」を持っているかも問題だ。それぞれに散らばっている著作権・版権の問題も解決しなくてはならない。100冊の本のうち何冊が実際に刊行できるかも不透明だ。これは出版の量的問題だ。それよりも重要な質的な問題もある。各国の文化・歴史・思想を集約した著述が他の文化圏でどれだけ高い水準で翻訳できるかに対する懸念だ。

図書選定確定から実際の出版までは山また山となりそうだ。しかしそうした苦労なくして文明交流が一段階跳躍するのは難しいというのも事実だ。東アジア出版人会議の歩みに各国の知識社会が関心を見せている理由だ。






「100冊の本」韓日中が思想の垣根取り払う(1)

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