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現代自動車が中国で疾走…日系メーカー追い越す(2)

起亜(キア)自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)社長は20日に上海モーターショーを訪れ、「これまでの大都市中心の営業から内陸地域の需要開拓に積極的に乗り出す」と述べた。白孝欽(ペク・ヒョフム)販売本部長(副社長)も、「中国内陸は物流と金融の側面から不利だが、潜在力は沿岸部よりも大きい。中小都市を積極攻略し今年は40万台以上を販売する」と意気込んでいる。

◆失敗から得た教訓=中国市場での成功に最も貢献したのは昨年4月に発売された「アバンテHD」の中国向けモデル、「悦動」だ。第1四半期だけで4万6646台が売れ、北京現代の販売台数の43%を占めた。1600ccの小型エンジンを搭載しているが、きらめくクローム装飾を施し、宝石のようなイメージを与えるテールランプをつけ華麗さを出した。後部座席のスペースも大きく、社長専用車としても使えるようにした。

こうした成功には「NFソナタ」での失敗の教訓が作用した。中国では中型車でもほとんどが運転手をつけた社長専用車だ。後部座席のエアコンは基本で、外観が大きく見えるデザインや目立つクローム装飾が好まれる。しかし現代自動車は2006年に韓国市場で売っていた「NFソナタ」をそのまま中国に持ち込んで苦戦した。月間販売台数が1000台を下回った。今年第1四半期も2904台が売れただけだ。同じ時期に発売されたトヨタの「カムリ」は中国市場向けに開発され、後部座席にエアコンがあり、外観もクローム装飾で豪華さを出した。その結果月間販売台数が平均1万台以上のヒット作となった。


北京現代のアン・ボンホン技術センター理事は、「『NFソナタ』の失敗を教訓に、中国向けに改良した『悦動』と『ソナタ』が品質と商品性でよい評価を受けたことが好実績の最大の理由だ」と話す。しかし楽観はまだ早い。今月からは競合会社の反撃も少なくない。この2年間北京現代を押さえていた一汽豊田が今月から「悦動」と競合する「カローラ」を10%以上割引して販売する。広州本田や東風日産も割引を実施している。



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