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イギリスロンドンの南部にある住宅街に「ソルマリ」(Solma-ri)という名の家がある。この家の主人はサム・マーサー(Sam Mercer、80)という韓国戦参戦勇士だ。58年前の今日、1951年4月22日、臨津江(イムジンガン)辺のソルマリ(京畿道坡州市積城面)戦闘に参加して生き残ったが、片目と片足を失って帰郷した傷痍の勇士だ。彼は自分の世話をしてくれたイギリス人看護師と結婚して建てた新居を「ソルマリ」で名付けた。21日、通話した彼は「ソルマリは夢にも忘れることができない名前だ。2001年、ソルマリ戦闘50周年記念行事に出席し、その丘をまた踏んだ。皆、ジープに乗って行ったが、私は義足で踏んだ」と言った。
イギリス人記者であるアンドリュー・サーモン氏(42)は、この光景を感銘深く見守った。彼は97年末、韓国へ来てイギリスのザ・タイムズとアメリカのワシントンタイムズにソウル発記事を書いている。彼はマーサー氏を含め、多くのソルマリ戦闘参戦勇士をインタビューした。そしてこの戦闘の話をつづった本『最後の銃弾-臨津江での伝説的な抵抗』(仮)を書いた。この本は22日付でイギリスで出版される。この日はソルマリ戦闘が始まった日でもあって「ロンドンブックフェア」が開かれる日でもある。
サーモン氏は本の出版に先立ってソウル貞洞(チョンドン)のイギリス大使館で記者会見を開いた。彼はこの席で「北朝鮮関連ドキュメンタリー専門監督ダニエル・ゴードン氏とともに本の内容をドキュメンタリーで作ることにした。本の印税として受けとる1万パウンドをドキュメンタリー制作に充てるつもりだが、予算が足りない」と話した。彼は韓国政府に制作支援費を問い合わせたが「韓国戦争は韓国政府が出そうとするブランドイメージではないので、支援は困るという返事を聞いた」と述べた。
「韓国戦争は世界的には“忘れた戦争”だと言います。しかし過去は忘れると言って消えることができません。韓国はめざましい経済成長も成し遂げ、むしろ韓国戦争をうまく活かせばいいかと思います」
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