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躍進する韓国携帯電話、その秘訣は(2)

ソニー・エリクソンの第1四半期の販売台数は1450万台で昨年第4四半期より1000万台近く落ち込んだ。3億ユーロ近くの赤字をともなった。来年までに全従業員の40%に達する4000人を削減するしかない状態となった。世界市場でシェア10%を超えていたモトローラはシェアが半減し、昨年10月に3000人を削減したのに続き今年も4000人を削減する予定だ。それでも守ってきた自国の携帯電話市場でのトップの座も昨年第3四半期に三星電子に明け渡した。第1四半期にはLG電子にまで押されているとの分析も出ている。「1強1中3弱」の体制から、「2強1中2弱」の体制に変わる世界の携帯電話業界再編を韓国が主導している。

韓国携帯電話はなぜ強いのか。まず素早い新市場先取り戦略が挙げられる。ソニー・エリクソンは一時10%を超える営業利益率を記録し、三星電子を追撃した。しかし「サイバーショットホン」のようないくつかの人気製品にあまりに依存し変化の活力を失っている。モトローラが「レーザー」の成功にあまりに安住し新製品開発時期を逃したのと同様だ。これに比べ韓国のメーカーは市場の変化を読んだり変化を主導することに長けていた。多様なタッチスクリーンホン製品を相次ぎ発売し市場を先導した。一方では低価格製品を出したノキアが掌握する新興市場攻略にも乗り出した。米経済専門誌のフォーブスは、「ノキアはプレミアム製品群の営業で三星など韓国メーカーより競争力が落ちる」と指摘した。韓国メーカーの現地密着マーケティングも大きな力を発揮する。三星は米最大の自動車レースの「ナスカー500」と英サッカープレミアリーグのチームを後援し、LGは世界的な自動車レースのF1のスポンサーになっている。デザインも韓国製品の大きな長所のひとつだ。LG電子MCデザイン研究所のハム・ヨンホ所長は、「国内市場で激しい競争を展開した結果、韓国製品の全般的なデザインは海外製品よりワンランク上がった」と話す。

ただ為替要因がなくなる第2四半期もいまのような営業優位を守れるかは見守る必要がある。

躍進する韓国携帯電話、その秘訣は(1)

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