有機ごま油から基準値を超える発がん性物質が検出された。食品医薬品安全庁は２１日、「ヘピョ有機農ごま油」から基準値を超えるベンゾピレンが検出され緊急回収措置を取ったと明らかにした。ベンゾピレンは油を高温で加工する時に自然に発生する物質。国際がん研究機関（ＩＡＲＣ）で発がん性が立証された１等級の発がん性物質だ。

ごま油を高温で熱するとベンゾピレンが発生する。オリーブオイルやサラダオイルなどからもベンゾピレンは発生する。食品医薬品安全庁によると、「ヘピョ有機農ごま油」からは基準値を超える１キログラム当たり２．５マイクログラム（基準値は２．０マイクログラム）のベンゾピレンが検出された。

食品医薬品安全庁関係者は、「大手企業の製品はほとんど管理がしっかりしているが、施設が劣悪な中小企業が相手先ブランド生産（ＯＥＭ）方式で生産した低価格製品が問題になるケースが多い」と説明している。