中国政府が全国的に発行される第２英字新聞の発行を認めた。これまではチャイナデイリー（Ｃｈｉｎａ　Ｄａｉｌｙ）が全国範囲で発行される唯一の英字新聞だった。

これを受け、人民日報の傘下で英字新聞グローバルタイムズ（Ｇｌｏｂａｌ　Ｔｉｍｅｓ）が２０日、公式創刊された。人民日報傘下の姉妹紙「環球時報」はこの日、グローバルタイムズ創刊号を発行した。「中国を発見し、世界を発見しよう」というスローガンを前面に出したグローバルタイムズは月－金の週５回、約１０万部ずつ発行される。


グローバルタイムズの関係者は「中国と世界のニュースを中国の視点を通して生き生きと伝える役割をする予定」と明らかにした。グローバルタイムズは海外読者のためにインターネット サイト（www.globaltimes.cn、http://en.huanqiu.com)を通じても英文速報を提供し始めた。


環球時報の関係者は「チャイナデイリーが中国政府の立場を積極的に伝えてきたとすれば、グローバルタイムズは中国民間の生きた声も伝えていく方針」と明らかにした。

人民日報の英字新聞発行目的は単純な政府の見解を伝えるだけでなく、中国国民の国際ニュースを眺める視点も積極的に表すということだ。これに伴い、世界３位経済大国に浮上した中国の自信を積極的に表し、海外メディアの中国批判に反撃する論調の攻撃的な記事が増えると予想されている。

中国政府は今年初め、国際社会で中国の声を高めるために「中国版ＣＮＮ」を設け、新華社通信・人民日報・中国中央放送（ＣＣＴＶ）の３大官営メディアの海外取材網を大々的に拡大する方針を打ち出した。

一方、この日午後に北京で開かれたグローバルタイムズ創刊記念行事には、多数の中国駐在の各国外交使節や北京駐在の海外メディア関係者が招待された。