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国際スケート競技連盟(ISU)が採点規定を一部改正した。しかし07年にビデオ判読が導入されるなど毎年厳格になっていた規定が今回は反対に緩和された。
特に、浅田真央や安藤美姫など日本選手の弱点と指摘されてきたジャンプの回転数不足に対する採点規定が緩和された。このため一部では「ISUが日本選手のために規定を変えたのではないのか」という声も出ている。
最近ISUはホームページで、2009-2010シーズン男女シングルとペア種目に適用する新しい採点法を発表した。新しい規定によると、技術要素の等級を決めるテクニカルスペシャリストの「回転数不足」判定およびリプレーを審判が見られなくなった。
ソウル市スケート連盟のイ・ジョンス専務理事は「テクニカルスペシャリストが回転数不足判定を下せば、審判らがそれに基づいて減点した。しかし来季から審判が(テクニカルスペシャリストの)判定結果を見られない場合、回転数が不足していても加算点を与える可能性がある」と説明した。
回転数不足が慢性的な弱点だった浅田にとってはうれしい規定変更だ。
イ専務は規定の変更の背景について「基本的には審判一人ひとりの判定権限を強化したもの」としながらも、唯一、回転数不足にだけこれを適用したことには「国内審判の間でも『納得できない』という意見が多い」と伝えた。
一方、ロング(wrong)エッジでジャンプをする場合の減点は「-3~-1」から「-3~-2」に強化された。それもキム・ヨナが主に使うフリップとルッツジャンプだけに適用した。昨季キム・ヨナはフリップジャンプで何度か「注意」または「ロングエッジ」判定を受けた。減点幅が大きくなればキム・ヨナには不利になる可能性もある。
ISUの今回の改正に対し、日本スケート連盟の‘見えざる手’が作用した可能性も提起されている。ISU後援企業に日本企業が多いため、ISU内における日本スケート連盟の地位は高い。
また規定改正に最も大きな力を発揮するISU技術委員会の平松純子理事も日本人だ。平松理事は昨季ISUグランプリ第3戦のショートプログラムでキム・ヨナのフリップジャンプに‘ロングエッジ’判定をしている。
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