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現代自動車チェコ工場…トヨタのように配置転換自由に(2)

チェコ工場は乗用車で2時間のところにあるスロバキアの起亜自動車ジリナ工場と隣接している。ジリナ工場は現代自動車の「i30」とプラットフォームが同じ欧州戦略モデルの「シード」を生産する。チェコ工場はジリナ工場にともに進出した国内部品メーカーから納品を受け相乗効果を出す。チェコは1905年にシュコダ(現フォルクスワーゲン傘下)というブランドで車を作っていたため機械工業が発展した国だ。こうしたことから作業者の理解度が他の国よりも早いというのがチョン・ジュヨン次長(経営支援室)の説明だ。

チェコ工場は完工まで多くの難関があった。米アラバマやスロバキア工場と違い、チェコ政府と自治体の協力が多くなかったためだ。海外工場建設では通常無償で受け取る敷地にも相当な金額を支払った。最も厳しかったのは地域のNGO(非政府組織)の反発だった。環境の良いキャベツ畑のグリーンフィールドに自動車工場が建てられるとしてデモが相次いだ。キム・ドゥシク担当次長は、「NGOの反発を親環境設備投資で説得した。工場が完工した後、地域住民に親環境施設を見学させ、現代自動車に対する信頼が生まれ、いまでは積極的に就職しようとしている」と話している。

◆混類生産=自動車生産ライン1つで複数のモデルを同時に生産する方式。日本のトヨタ自動車が初めて考案した。注文状況に応じて特定モデルの生産量を調節でき、生産性が高まる。

現代自動車チェコ工場…トヨタのように配置転換自由に(1)

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