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【取材後記】ノーベル賞、韓日「0対13」に何も感じないのか(2)

「京都に来なさい」--。

与えられた時間は20分。しかし「科学」を話す彼の情熱は20分で終わらなかった。「おかげで」インタビューは50分以上続いた。

アメリカに居住する下村脩氏(81)とは電子メールインタビューが劇的に成功した。クラゲが動く度に緑の光を出す理由を究明するために、19年間、毎年夏になれば米西部海岸を訪れて85万匹のクラゲを直接取ったという彼の話は、研究者の「執念」そのものだった。


昨年の受賞者のほかに2002年、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東京大学名誉教授(83)に特別インタビューしたのは「日本科学界の巨匠」と呼ばれる彼の象徴性からだった。彼とのインタビューでいちばん問いたかったのはアジアの若者200人が毎年アジアの特定国家に集まってノーベル賞受賞者たちと1週間合宿して討論する「アジアサイエンスキャンプ(ASC)」にどうして韓国は入っていないのか、だった。今年で3回目になるのに韓国ではそのようなことが開かれているとも知られていなかった。

小柴教授は私を見るやいなや問う前に答えから言ってきた。「実はASCの取締役会メンバーで韓国の科学者を招こうと思ったが、韓国の科学者たち同士で誹謗しあうのでやめた」というのだった。ASCの取締役会メンバーは9人だが、インドを除き、日本、台湾、中国のノーベル賞受賞者だ。一言で名うての構成だ。「21世紀科学のアジア時代」を主導する可能性が高い。しかし内部分裂でこんな機会を逃しているなんて…、ため息が出るばかりだった。

このインタビューで、受賞者たちが話した共通のキーワードは「植えただけ収穫できる」ということだ。そのとおりだと思う。プロ野球を発足させ、20年で日本に追い付いたように基礎科学もコツコツと投資なくしては日本に追い付くことはできないのだ。しかし「時間が解決してくれるだろう」という考えではノーベル賞の入口にも立てない。ノーベル賞の受賞者たちが韓国基礎科学の未来を楽観しながらも「政府や科学者が惜しまず努力を続けなければならない」という前提を掲げるのもすべて理由があるのだ。

13対0でリードする日本は、今年を「基礎科学強化の年」として宣布し、ノーベル賞受賞が可能な科学人材を多数育成する民官合同の別途組職まで作った。それなら韓国は何を、どうすればいいかは、もうわかりきっているではないのか。



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