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「500万ドルの一部、盧前大統領夫人の実弟の会社に」

最高検・中央捜査部は16日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領をめぐる不正資金提供疑惑の捜査で、泰光(テグァン)実業会長で盧前大統領の有力後援者とされる朴淵次(パク・ヨンチャ、64)被告が供与した500万ドル(約5億円)の一部が、盧前大統領の義弟クォン・ギムン氏(55)の会社に流入されていた、と発表した。

盧前大統領長男・盧建昊(ノ・ゴンホ、36)氏所有の投資会社「エリシュ・アンド・パートナーズ」が盧前大統領夫人・権良淑(クォン・ヤンスク)氏の実弟が代表を務める会社に投資したということだ。500万ドルのうち約300万ドルがエリシュ・アンド・パートナーズに流入したという。

検察はエリシュ・アンド・パートナーズが国内のベンチャー企業O社など数社に数億ウォン台にのぼる資金を投資したことを把握、資金の流れを追跡してきた。洪滿杓(ホン・マンピョ)捜査企画官は「エリシュ・アンド・パートナーズの資金の流れを追跡したところ、クォン容疑者が代表を務める会社が登場した」と説明した。盧前大統領もこれを知っていただろうというのが検察の判断だ。


500万ドルを資本金とする投資ビジネスが、盧前大統領の長男、義弟、姪(めい)の夫が関与した「ファミリービジネス」だったということだ。

「盧前大統領の姪の夫にあたるヨン・チョルホ氏が朴会長から受け取った投資金であるだけ」という盧前大統領側の釈明を、検察が信頼しない根拠だ。検察は、この日、盧建昊氏を呼んで投資した経緯などを取り調べ、14日に事情聴取したクォン氏も再召喚するとしている。



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