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【社説】中国の「嫌韓あおる行為への制裁」を歓迎

中国当局が自国内で事実無根の記事を掲載して「嫌韓情緒」を広がせた新聞社に対し、規制措置を取った。

「韓国人が1911年の辛亥革命を主導した孫文を、韓国系の血統だと主張している」という、何の根拠もない内容を確認もせずに掲載した新快報に対し、記者の資格停止などが含まれた制裁措置を取ったのだ。

中国の一部メディアは根も葉もない情報に基づく、韓国を非難する記事を頻繁に掲載し、波紋を広げてきた。これは、中国のネットユーザーに「反韓」ないし「嫌韓」の情緒を触発し、両国のネットユーザーらの間に行き過ぎた感情的な争いをもたらしたきっかけとなった。


特に今回中国当局から制裁を受けた新快報は、07年「中国と韓国の文化戦争シリーズ」を載せ、中国内の嫌韓情緒を刺激してきた代表的な新聞だ。同紙はシリーズを通じ、韓国が漢字と韓医学(韓国の漢方医学)、風水思想などの所有権を掲げ、世界文化遺産に登録しようとする動きを見せている、というなどの内容を報じた。こうした内容の大半が事実無根または韓国内の一部の動きを膨らませて解釈したものだったが、中国のネットユーザーらに及ぼした影響は非常に大きかった。

中国のインターネット上の主要ポータルを通じこうした記事があっという間に中国社会の全般に広がり、中国人の反韓感情が進む結果につながった。07年12月、中国のネットユーザーら1万2000人を対象に行ったアンケート調査で「最も嫌う国」に韓国を選んだ回答者の割合が40.1%にのぼったことがわかった。中国政府も中国メディアのデタラメな報道による影響が大きいとの点を認めている。

今月13日、釜山(プサン)で開催された「韓日中賢人会議」でも同懸案が主要議題として話し合われた。特に中央日報と中国の新華社通信は緊密な関係を維持しつつ、歪曲した内容の記事を正していく努力を続けることを約束した。新聞などの媒体を管理する中国国務院・新聞出版総署が今回取った制裁措置は非常に適切なものと評価できる。一部の商業性の濃い新聞が不正確な記事を書きつづけ、韓国人との感情を大きく悪化させる慣行に対し、中国政府が初の制裁を取ったという点から意味深い。

今後も正確な事実に基づかない記事で反韓感情を呼び起こす中国メディアに対しては、より緻密(ちみつ)かつ思慮深い対応をを取ってくれるよう丁寧にお願いしたい。両国政府は今回の措置をきっかけに、中国社会の反韓感情が払拭させるのはもちろん、両国民の友好を増進するために多角的な方策を講じ、協力してほしい。



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