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日本で家電メーカーのエンジニアとして働く20代のイラン女性が新人文学賞を受賞した。テヘラン出身のシリン・ネザマフィさん(29)は15日、文藝春秋が毎年2回選定する文学界新人賞を受賞した。漢字圏出身者以外の地域出身者の受賞は初めてだと時事通信は伝えている。
受賞作「白い紙」は、イラン・イラク戦争当時の地方の村を背景に若い男女の愛を描いた青春小説だ。出品基準が200字詰め原稿用紙200枚程度と比較的短い作品だが、完璧な日本語を駆使した上、異国的な文化背景を文学的に溶かし込んだ。ネザマフィさんは2000年に日本を訪れ、神戸大学大学院工学研究科を修了、2006年には留学生文学賞を受賞し日本の文壇の注目を集めた。現在は大阪にある大手家電メーカーのシステムエンジニアとして勤務しており、今後は創作活動を並行していく予定だ。
外国人が文学界新人賞を受賞するのは2007年の中国の楊逸さんが初めて。
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