北朝鮮は、14日、国連安全保障理事会が北朝鮮のミサイル発射を非難、全会一致で採択した「議長声明」に対し、「外務省声明」で対抗した。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を離脱し、北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)核施設の無能力化作業を中断すると宣言したのだ。再び始まった北朝鮮の「瀬戸際戦術」であり、ここが勝負所と見て、オバマ米政権に挑戦状を送りつけたものと考えられる。
北朝鮮は長距離弾道ミサイル・テポドン2号を打ち上げた直後の06年7月16日に、国連安保理が対北朝鮮決議1695号を採択した際も、当日「第2の朝鮮戦争(韓国戦争、1950-53)を挑発するための前奏曲」とし、強く反発した。しかし、今回は当時とは異なり、一度に真っ向からカードを取り出していて、トーンも強い。
北朝鮮はこの日「6カ国協議離脱」を宣言する際「二度と、決して参加しない」と強調した。これまで6カ国協議をめぐり「無期限の不参加」が北朝鮮の最も脅威的なカードとなっていたことから考えて、前例のない厳しいトーンと言える。北朝鮮はまた「6カ国協議のいかなる合意にもこれ以上拘束されない」とし、従来の合意の効力も停止させる意向を明らかにした。
6カ国協議の合意を守る理由がないだけに、寧辺核施設の無能力化を中断、使用済み燃料棒を再処理し、ウラン濃縮に利用できる軽水炉の建設も検討できる、という予告なのだ。北朝鮮の強硬策によって、6カ国協議は最大の危機を迎えた。6カ国協議の破局は03年8月以降、9年間にわたって行われてきた国際社会の「北核解決」への努力が水の泡となってしまうのを意味する。
韓国国防研究院の白承周(ペク・スンジュ)博士は「北朝鮮が“決して”という表現を動員した背景には、議長声明を防げなかった中国への暗黙的な反発もあるものと考えるべきだ」とした上で「6カ国協議の再開に向けた中国の説得や努力が、容易にアピールできなくなるだろう」という見方を表した。
北、またもや瀬戸際戦術…「核」用いて朝米交渉進める狙い?(2)
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を離脱し、北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)核施設の無能力化作業を中断すると宣言したのだ。再び始まった北朝鮮の「瀬戸際戦術」であり、ここが勝負所と見て、オバマ米政権に挑戦状を送りつけたものと考えられる。
北朝鮮は長距離弾道ミサイル・テポドン2号を打ち上げた直後の06年7月16日に、国連安保理が対北朝鮮決議1695号を採択した際も、当日「第2の朝鮮戦争(韓国戦争、1950-53)を挑発するための前奏曲」とし、強く反発した。しかし、今回は当時とは異なり、一度に真っ向からカードを取り出していて、トーンも強い。
北朝鮮はこの日「6カ国協議離脱」を宣言する際「二度と、決して参加しない」と強調した。これまで6カ国協議をめぐり「無期限の不参加」が北朝鮮の最も脅威的なカードとなっていたことから考えて、前例のない厳しいトーンと言える。北朝鮮はまた「6カ国協議のいかなる合意にもこれ以上拘束されない」とし、従来の合意の効力も停止させる意向を明らかにした。
6カ国協議の合意を守る理由がないだけに、寧辺核施設の無能力化を中断、使用済み燃料棒を再処理し、ウラン濃縮に利用できる軽水炉の建設も検討できる、という予告なのだ。北朝鮮の強硬策によって、6カ国協議は最大の危機を迎えた。6カ国協議の破局は03年8月以降、9年間にわたって行われてきた国際社会の「北核解決」への努力が水の泡となってしまうのを意味する。
韓国国防研究院の白承周(ペク・スンジュ)博士は「北朝鮮が“決して”という表現を動員した背景には、議長声明を防げなかった中国への暗黙的な反発もあるものと考えるべきだ」とした上で「6カ国協議の再開に向けた中国の説得や努力が、容易にアピールできなくなるだろう」という見方を表した。
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