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<韓日中賢人会議>堺屋氏「物質=豊饒」時代は終わり「価値満足時代」へ

堺屋太一・元経済企画庁長官は「韓日中3カ国いずれにも適用できる危機脱出に向けた道」を提案した。

次は同氏の発言をまとめたもの。

2000年代初めに反騰していた日本の経済が昨年再び不況に陥った。なぜだろう。日本が21世紀に入り、3の「偽りの政策」を取ったからだ。第一は「偽りの自由化」だ。当時、自由化は製造業・通信業・一部運輸業などに限られただけで、切実に求められた成長産業の医療・放送・通信・教育・農業などは除外された。


第二は「偽りの成長」だ。日本は03-07年、長期にわたる成長を謳歌(おうか)した。しかし、これは米国の輸出市場に依存した成長にすぎず、構造的に健全な成長ではなかった。第二は、「偽りのグローバル化」。グローバル化を掲げていながらも、金融・資金・労働・情報の側面で実質的なグローバル化はなかった。

そろそろ、その「偽り」を脱却してこそ、真の回復が可能だ。このため、3つが必要とされる。第一、真の自由化だ。官僚による統制と保護主義はいけない。政府と企業家が長期的な見解から、不況の根源を見つけだせねばならない。

第二は、高齢化時代に備えるべきだ。高齢者が安心して楽しく暮らせる社会を作る一方、新たな労働力を創出しなければいけない。第三は、「価値満足」の時代を作ることだ。環境・医療・教育など社会保障の分野に投資し、国民が生活を楽しめる社会を作らねばならない。物質が豊饒をもたらす時代は終わった。



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