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【ワールドナウ】「高齢者は運転免許返納を」



日本東京に住む川本和男さん(76)は50年以上使った自動車運転免許を最近、警察署に返納した。日本政府が高齢運転手の交通事故を減らすという理由で、75歳以上の運転手に対して運転免許の自主的返納を誘導し、車を運転しにくくなっているからだ。川本さんは「90歳までは運転をしたかった。もう少し運転することもできたが、政府の規制があまりにも厳しくて自発的にハンドルを放すことにした」と語った。

日本の警察は、一般的に75歳を超えれば身体反応速度が落ち、事故発生の可能性が高い、とみている。このため、高齢化時代に交通事故を減らす目的で反強制的に高齢者の運転を中断させているのだ。実際、65歳以上の運転手の交通事故件数は07年の10万2961件と、10年前に比べてほぼ2倍に増えている。


警視庁は「65歳以上の人口が国民5人に1人の割合」とし「高齢者が高速道路に進入するタイミングを逃して事故を招くケースも急増している」と説明した。

素直に車の運転をあきらめる運転手もいるが、返納の圧力に不満を抱いている人も多い。自動車生活に慣れた現代人にとって車のない生活は不便であるうえ、ドライブ自体を楽しむ人も少なくないからだ。

これを受け、警察は昨年から70歳以上の運転手に対しては「紅葉マーク」の表示を義務づけ、高齢者の安全運転意識強化に乗りだした。これを違反すれば減点とともに4000円の罰金が科せられる。一部の高齢者は「落葉扱いしている」と不満の声を強めている。

しかし警察は今年に入って規制をさらに強化し、6月から運転免許を更新する75歳以上の運転手には「認知機能検査」を義務づけた。花や動物の絵を見せた後、どんな絵が現れたかを答えさせる方法で瞬発力と記憶力を確認する。この検査で一定水準の点数を受けられない運転手は、過去1年間に信号無視・徐行違反など15の法規のうち一つでも違反した事実があれば、医師の精密診断を受けなければならず、認知症と判断されれば免許が取り消される。



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