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獄中生活・離婚・破産…公職者横領の末路は「人生破綻」

30カ所のうち6カ所。最近、監査院に横領で摘発された地方自治体の比率だ。このため「全国的ではどれほどになるか憂慮される」(監査院ムン・テゴン企画広報管理室長)という言葉も出ている。

監査院が地方自治体を対象に不正の摘発に乗り出し、行政安全部は流用した公金の5倍を支払わせる「懲戒付加金」を、ソウル市は一度の不正でも追放する制度を導入すると明らかにした。

一線の公職社会に‘横領の台風’が吹く中、監査院が「横領とその後」を追跡した。横領が摘発された後、どのような人生が待っているかを説明し、警戒心を与えようという意味からだ。


対象は04年から現在まで監査院に横領が摘発された公職者のうち1億ウォン(約800万円)以上を流用した14人だ。その結果は「横領すれば人生破綻」(監査院金ヨンホ広報官)という言葉に値する。

◇公共勤労で生計を維持=14人全員が職場から追放された。1億ウォン以上の巨額を横領したため、ほとんどが刑務所で服役したり裁判を控えたりしている。社会に出てきても帰るところがない。

釜山(プサン)のある公立中学校会計担当職員として勤務していたS(当時6級)がその代表だ。Sは01年から3年間、141回にわたり1億4600万ウォンを横領したことが監査院に摘発された。摘発直後に罷免されたSは獄中生活を終えて社会に出てきた。

しかしSが働けるところはなかった。Sは現在、釜山の町役場が提供する公共勤労で延命している。1カ月の収入は約60万ウォン(約4万7000円)。Sと電話をした監査院の関係者は「人生を終えたような力のない声で通話を避けようとしていた」と伝えた。

家庭が崩壊し、長期間の獄中生活を送るケースもある。3年間に2億ウォンを流用したT(当時統一研究院所属)は罷免され、服役する過程で妻と離婚した。財産もすべて失い、裁判所に破産申告をした状態だ。

14億1600万ウォンを横領して04年に摘発された元KAIST教職員Cは現在も服役中だ。子どもに癒されない傷を与えた。年初に全羅南道(チョンラナムド)機関監査で11億ウォンの横領が摘発されたCは3人目の子どもが近いうちに生まれる予定だ。摘発当時、妊娠7カ月だったCは現在、出産を待ちながら拘置所に収監中だ。

また蘆原区(ノウォング)で6年間に1億900万ウォンを横領し先月摘発されたNは、10カ月前に子どもを産み、出産休暇中だった。当時監査を担当した監査官は「2人は高級ハンドバッグなどブランド品を買うために横領した。子どもたちがかわいそうだ」と話した。



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