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北朝鮮のキム・ワンス財政相は9日に開かれた最高人民会議で、「2009年の歳入規模を昨年の105.2%、歳出を107%に拡大した」と明らかにした。これは昨年の歳入と歳出のバランスも合わせ、歳出拡大を通じて経済回復のための投資を増やそうとする意図というのが専門家らの見解だ。予算拡大を通じて経済活性化を図る韓国政府の立場とも類似する。
最高人民会議の予算決算を分析した韓国当局は昨年の北朝鮮の歳入規模は北朝鮮の通貨で4588億ウォン、歳出は4510億ウォンと推定した。北朝鮮は2004年以降継続して赤字財政を維持してきたが、2008年は5年ぶりに黒字に転換したというのが当局の判断だ。統一部当局者は、「2008年の北朝鮮の財政構造は、赤字に近い(支出がやや多い)均衡財政となるものと予想していたが黒字となった。予算収入の源泉となる協同農場の食料生産と、企業の工場稼働率が高まり、税金収入が予想より拡大したことが理由だ」と話している。当局は今年の北朝鮮の予算は4836億ウォン(約37億ドル)規模になるものと予想している。
今年の北朝鮮の予算のうち、国防費が占める割合は昨年の16%から0.2ポイント縮小の15.8%に削減された。北朝鮮の公式為替相場で6億ドル水準となる。しかし専門家らは、国家予算に国防費が占める割合は実際の国防費とは違いがあるものとみている。
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