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「盧武鉉前大統領、大統領特別機で100万ドル持ち出した」

検察「2007年グアテマラ訪問時」…盧建昊氏は昨日帰国、今日召喚調査

最高検察庁中央捜査部(検事長、李仁圭)は11日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領夫妻が2007年6月末、朴淵次(パク・ヨンチャ、64)泰光実業会長から受けた100万ドルの大部分を大統領特別機を通じて出国したという情報をつかみ、捜査を始めた。

検察高位関係者はこの日「朴会長と鄭相文(チョン・サンムン)青瓦台元総務秘書官の供述、金が渡った情況などからみた場合、100枚ずつになった100ドル札束の大部分は当時、盧大統領がソウル空港から特別機に乗って南米グアテマラに出国する際に持ち出していたものと把握している」と述べた。


この関係者は「盧前大統領から出国の3~4日前、突然連絡を受け、ドルで100万ドルを作って送ってくれと言われたとし、当時の状況をはっきり覚えているというのが朴会長の一貫した供述」と伝えた。また「当時、泰光実業職員たちの名義を借りてわずか2日で現金10億ウォンを100万ドルに両替し、この金は盧前大統領夫妻が出国する1~2日前に、青瓦台内で渡された」と付け加えた。

盧前大統領夫妻はグアテマラで開かれるアイオーシー(IOC)総会出席のため、その年6月30日に出国した。当時、米国シアトルで同胞懇談会を行い、1泊したあと、7月2~6日には江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)の冬季五輪誘致支援活動をした後、ハワイを経由して帰国した。

検察は盧前大統領の長男建昊(コンホ、36)氏を12日に召喚し、当時シアトルで親に会ったのか、100万ドルの一部を受け取ったのかなどを集中的に追及する方針だ。建昊氏はスタンフォード大学に留学中だった。

検察はまたこの時期を前後して建昊氏がMBA同窓であるホ某氏(35)の映像コンテンツ提供ベンチャー企業に10万ドルほどを投資したという供述を確保、金の出処を調査することにした。建昊氏は米国を発って11日夜、10時45分仁川空港に到着した。検察は建昊氏を相手に▽2008年初め、盧建平(ノ・ゴンピョン)氏の親せきのヨン・チョルホ容疑者(36)が朴淵次会長のベトナム工場を訪れ、500万ドル投資を要請する際、同業者として関与したのか▽ヨン氏が500万ドルの送金を受けて設立した「タナドインベストモント」の実質的筆頭株主なのか--なども明らかにする方針だ。500万ドルは盧前大統領の手に渡ったか、相当部分が建昊さんが所有しているという疑惑が提起されている状態だ。

検察は建昊氏を相手に計600万ドルの性格と金の流れ、使用先なども追及し、ヨン氏と朴会長らと供述が一致しない場合、対質訊問をする計画だ。また検察は、建昊氏の調査が終わり次第、盧前大統領夫妻も召喚調査する方針だ。時期は早ければ今週末ごろになるとしている。法理検討の結果、盧前大統領が朴会長から金を受け取った事実が確認されれば、具体的な対価関係が確認されないとしても包括的収賄罪で司法処理することができると結論を下している。大統領在任時、青瓦台民政首席の管理対象者である朴会長の金を受け取ったこと自体が違法だという判断によるものだ。

一方、検察は今回の捜査が、大統領選挙資金捜査に広がるのではないかという指摘について「朴会長の金を受け取った人々に限った捜査であり、大統領選挙資金捜査はしない」と話している。



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