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盧前大統領、来週にも召喚…検察、司法処理手順きへ

9日午後、最高検察庁の記者室。会見で質問を受けた洪満杓(ホン・マンピョ)捜査企画官の表情が硬くなった。「前大統領が関連したもの…」と話して止まった。洪企画官を見る記者らの表情が変わった。洪企画官は「申し上げるには慎重が必要」として口を閉じた。

普段の答弁スタイルからみると、質問の内容が合っているという様子だった。問題の質問は「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が先に朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長に資金を要求したのか」というものだった。問答を総合すると、盧前大統領側が朴会長に資金を要求したと考えられる部分があるということだった。盧前大統領に対する司法処理の可能性を検察が初めて確認した瞬間だった。

◇鄭相文の逮捕令状の内容=洪企画官は「今日の逮捕令状に意味のあることがたくさん含まれている」と述べた。令状が請求された対象者は、盧前大統領の執事と呼ばれた鄭相文(チョン・サンムン)元青瓦台(チョンワデ、大統領府)総務秘書官だった。


鄭元秘書官の疑惑は、朴淵次会長から3億ウォンの現金と1億ウォン分の商品券を受けたという点だ。令状には、鄭元秘書官が100万ドルを受け、誰かに渡したという部分がある。その誰かというのが盧前大統領夫婦のうち一人だ。

検察は、鄭元秘書官に対する令状に100万ドルを伝えた部分を含める問題をめぐって悩んだことが伝えられた。鄭元秘書官の拘束が目的であれば、その部分は隠すこともできた。しかし捜査チームはこれとは違う選択をし、会見でその部分を強調した。

盧前大統領は7日、鄭元秘書官が逮捕されると、「私の家(権良淑夫人)でその金を受け取って使った」と明らかにした。しかし洪企画官は会見で、盧前大統領の主張が検察の判断とは違うという趣旨の言葉を述べた。検察は、鄭元秘書官が伝えたという100万ドルと関連し、「盧前大統領側の要請で資金を渡した」という朴会長の供述を受けている状態だ。

◇‘Dデー’早まるか=中央捜査部捜査は盧前大統領を司法処理する手続きを踏んでいる。捜査ペースも速まる見込みだ。さまざまな疑惑の終着地である盧前大統領を調査するため、先に解決すべきことが多いからだ。資金の授受に盧前大統領が介入したかどうかを確認するのがカギとなる。

検察はすでにこれを立証する証拠を確保したと伝えられている。検察は近い将来、盧前大統領を召喚する計画だ。早ければ来週となる。

姪婿のヨン・チョルホ氏が送金を受けた500万ドルに関しても、盧前大統領は調査を受けなければならない状況だ。検察はこの資金の受恵者を息子の盧建昊(ノ・コンホ)氏で判断している。息子に伝えられた資金はそのまま父の疑惑内容になる可能性がある。大統領の父を見て渡した資金だと考えるのが常識だからだ。500万ドルの授受に介入した大統領の息子と姪婿も調査を受ける必要があるとみられる。

盧前大統領は、国家記録物の流出事件と故南相国(ナム・サングク)元大宇建設社長の遺族が出した名誉毀損事件に関しても調査を受けなければならない。最高検察庁中央捜査部の‘Dデー’は当初の計画より早まっている状況だ。



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