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北、戦闘機の墜落相次ぐ…金正日総書記が激怒(1)

北朝鮮の戦闘機が相次いで墜落している。今年2月に初めて発生した事故以来、今月まで計3機が墜落した。

咸境北道花台郡舞水端里(ハムキョンブクド・ファデグン・ムスダンリ)のミサイル発射施設で警戒態勢を敷く途中と、韓米合同軍事演習に備える訓練中に、それぞれ墜落したのだ。情報筋は9日「いずれも旧ソ連から導入したミグ23」とし「戦闘機がこのように短期間で連続的に墜落事故を起こすのは非常に稀なことだ」と説明した。

ミサイル発射を1日後に控えた今月4日、舞水端里のミサイル発射施設前にある東海(トンへ、日本海)上では「ミグ23」1機が墜落した。この日から秒読みに入った北朝鮮のミサイル発射の動きを、韓米情報当局がリアルタイムの画面で見守る中、戦闘機の移動軌跡が突然海上で消えたのだ。日本がミサイル迎撃を検討しているのを受け、付近の漁郎(オラン)空軍基地に移動配備していた戦闘機だった。


舞水端里で警戒態勢を敷いていた戦闘機が事故を起こすと、韓米両国は真相把握に奔走したという。情報当局が把握したところによると、北朝鮮当局も事態収拾のため、平壌(ピョンヤン)からヘリコプターを急派したもようだ。このため、一時、韓国の情報当局一部では「金正日(キム・ジョンイル)国防委員長がヘリコプターで舞水端里の発射施設を訪問する」という見方が広がっていた。

これより3週間前の3月13日には、平安南道价川(ピョンアンナムド・ケチョン)に司令部を置く空軍第1飛行師団60連帯に所属するミグ23が付近の北倉(プクチャン)飛行場を離陸し、任務を遂行中に突然墜落した。当局者は「当時、韓米合同軍事演習のキーリゾルブに備えるために出撃したが、事故に遭ったようだ」と話した。

北朝鮮がミサイル発射を進めている様子が初めて捕捉された直後の2月20日にも、同じ飛行師団に所属するミグ23が墜落した。80年代末に北朝鮮が導入した当時の価格で500万ドル(約5億円)を上回った戦闘機が墜落したのだ。情報当局者は「事故が相次ぐと、金委員長が李炳鉄(リ・ビョンチョル)空軍司令官に“苦労して稼いだ外貨で購入した飛行機をすべて無くすつもりか”と激怒した、という情報がある」と伝えた。



北、戦闘機の墜落相次ぐ…金正日総書記が激怒(2)

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