複数の政府当局者たちによると飛翔体本体が咸鏡北道舞水端里(ハムギョンブクト・ムスダンリ)のミサイル発射場に到着したのは2月3日ごろだった。列車で花台(ファデ)駅まで運ばれた後、トレーラーに移されて20キロ離れた舞水端里に運ばれた事実が偵察衛星に捕捉されたのだ。当時、この事実に接した政府関係者のうち一部は怪しげな反応を見せたという。2月初旬の舞水端里はまだ酷寒期なので精密電子回路と部品でいっぱいになった飛翔体の組み立て作業をするには適切ではない季節だからだった。「例年冬なら舞水端里は雪に覆われており、人の動きがほとんど観察されない」とし「北朝鮮にウソをつかれたという感じがした」と匿名を要請した情報消息筋が話した。
「ウソをつかれた」というのにはもっと大きな理由がある。北朝鮮が発足したばかりのオバマ行政府に融和的信号を送るか、少なくとも1年間は対北政策見直し過程を観望するという衆論を壊したことだからだ。実際に北朝鮮は金桂寛(キム・ゲグァン)外務省次官をオバマ大統領就任式に合わせて米国に送るという提議もした。就任前何度も北朝鮮と直接対話に出る意があると言っていたオバマ大統領の就任初期にミサイル発射というカードを選択したことは、ようやくできてきた朝米対話の雰囲気を壊すかもしれない賭博だった。金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が発射強行を決めた時点がいつかはわからないが、可視的な準備行動に入ったのは1月末からだ。4月初めの発射に合わせて準備を進めながら米国を含む国際社会の反応を緻密にみていたということになる。
【ニュース特集】注目される北朝鮮の動き
「ウソをつかれた」というのにはもっと大きな理由がある。北朝鮮が発足したばかりのオバマ行政府に融和的信号を送るか、少なくとも1年間は対北政策見直し過程を観望するという衆論を壊したことだからだ。実際に北朝鮮は金桂寛(キム・ゲグァン)外務省次官をオバマ大統領就任式に合わせて米国に送るという提議もした。就任前何度も北朝鮮と直接対話に出る意があると言っていたオバマ大統領の就任初期にミサイル発射というカードを選択したことは、ようやくできてきた朝米対話の雰囲気を壊すかもしれない賭博だった。金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が発射強行を決めた時点がいつかはわからないが、可視的な準備行動に入ったのは1月末からだ。4月初めの発射に合わせて準備を進めながら米国を含む国際社会の反応を緻密にみていたということになる。
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