外交当局者は、今回の会談について、両首脳が会ってこれを正式に確認し、一部から出ていた「韓米間の温度差」を払拭させたことに意味があると説明した。

李大統領は「国連を通じて強力な意志を見せる必要があり、適切な機会に６カ国協議を再開して対話と圧迫を適切に並行させるべきだ」とし、制裁以降の対策を提案した。

韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）に関するオバマ大統領の発言にも意味がある。昨年の大統領選当時、何度か韓米ＦＴＡの内容について否定的な認識を表したことがあるオバマ大統領が「懸案を進展させたい強い意志を持っている」とし、ＦＴＡの進展に向けた協力に合意したのは、韓国側としてはやや安心できる部分だ。


しかし青瓦台（チョンワデ、大統領府）当局者によると、双方が早期批准に向けた方策づくりなど具体的な協議には至らなかったという。「オバマ政権が韓米ＦＴＡの内容を原案通りにすべきか、部分的に見直すべきかなどについて立場をまとめていないため」というのが、青瓦台当局者の説明だ。

よって、より進展した協議は、オバマ政権の立場がまとめられた後になって行われるものとみられる。李東官（イ・トングァン）青瓦台スポークスマンによると、両首脳はアフガニスタン問題をめぐる協力を再確認したが、増派に関連しては具体的なコメントがなかった。



オバマ米大統領「新たな対北制裁を準備中」（１）